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キートンのマイホーム

また愛しのバスター・キートン第二弾。1920年公開の『One Week』。1925年の日本公開時には『文化生活一週間』という邦題がついたようですが、ここは1975年版の邦題を採用します。

マザー・グースのポエムみたいに、月曜に結婚し、火曜に家を買い、といった具合に進みます。30分で短めで、サイレント映画です(キートンはチャップリン以上に無声映画にこだわっていた俳優なのです)。

IKEAの組立家具が一般的になっている現代ですが、1920年に組み立て一軒家です。どんだけ時代を先取りしていればいいのでしょう。

おすすめポイント5つ

1.二階から落ちるなんて朝飯前の身体をはったドタバタコメディ。キートンだけじゃなくて、今回は色んな人が落ちます。(家から落ちるって状況がよく起きる時点でおかしい気もするけど…)

2.どう組み立てたらこうなるんだ、キュービズムを彷彿させる家。変形していきます(笑

3.新築を襲う防風。どんな巨大扇風機を使えばこんな風が作れるのだろう?傘なんて一瞬で飛ばされます。

4.この時代にめずらしい、しずかちゃん的読者サービスシーン。さてどうやって検閲を乗り切るのか?モザイクがない時代のごまかし方。

5.何にあっても表情をくずさないキートンの動作からにじみ出る甲斐甲斐しさ。ダメダメだけど、この人となら野垂れ死ぬってことはなさそう。



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