Huluのおかげで今さらながら「家政婦のミタ」を観てまんまとハマる
ネット配信はAmazonプライムビデオを中心に、時々Gyaoで無料のものを観るぐらいの私ではありますが、Huluが3月限定の在宅応援企画として、ドラマの無料配信をやってくれています。
ありがたやー!!!!!
で、私が選んだのが、『家政婦のミタ』なのであります。
はい、今更ですが、初ミタのわたくし。
というか、ドラマは映画に比べると、観ている本数が本当に少なくって。
2011年に大ヒットし、最終回は40.0%越えしたという伝説のドラマですが、当時も存在はもちろん知っていたものの、たいして惹かれず。
でも、友人が当時ドはまりし、同じく松嶋菜々子主演の『やまとなでしこ』に匹敵する面白さだと力説していたのが、いまだに脳裏に焼きついていて。
で、実際に見てみました。
1話をみた段階では、面白くはあるけれど、2話以降を見るかは悩ましいとこかなという感覚でした。
そもそも、ドラマって映画に比べると、全話見ることを考えると時間をとられるし、それだったら映画を観たり、本を読んだりしたほうがいいかなっていう葛藤もあり。
でも、まあ2話ぐらいは観てみるか、と観ているうちに、だんだんとハマっていく。
最近、こういう、次のエピソードにわかりやすく関心を持たせるようなラストをいちいち作るタイプの、いわばちょっと昔っぽい構成のドラマって見たことなかったから、新鮮でもあり、懐かしくもあり、制作サイドの思うツボにどっぷりハマり、頭から離れなくなりありさま。
以下、ネタバレはしないように、何が刺さったかを書き連ねていくと
1.小事件が勃発し感情をぶつけ合うストーリー展開
次から次へとたたみかけるように事件が発生。ある意味『24』のようでもある。何かが解決すると、次の何かが。観ているほうに落ち着く暇をなかなか与えてくれない。今のドラマでもその要素はあるが、本作はそれが極端かなと。
そして、感情を皆がっつりぶつけ合う。ベタな展開も多いが、役者さんも大変だなあと気遣ってしまいつつも、こちらも結局のところ心を動かされてしまうわけだ。
2.ミタさんのサイコっぷり
依頼する側にも大きな問題はあるのだが、依頼内容を表情を変えずに遂行しようとするミタさんは、怖くもあり、過剰ゆえ笑えもする。
3.父親のヘタレっぷり
尋常じゃないヘタレな父親。そこが変にリアルでもあるのだが、みているほうとしてはイライラ、ムカムカされっぱなし。特に前半のストーリーではストレスフルなキャラクター。しかし、それがストーリーに起伏をもたらしているのも確か。
4.家族の面々のおせっかいなミタさんへの切り込みっぷり
「誰しも踏み込まれたくない領域がある」みたいな大人の良識や遠慮は一切ない兄弟姉妹たち。これまた、「おいおい!おまえらやり過ぎやろ」と言いたくなるシーンが続出するが、それがストーリーを味わい深くしているのだ。
5.音楽、歌の良さ
主題歌の斉藤和義「やさしくなりたい」は当時大ヒットした名曲だが、この歌が、最近自分の頭の中を何度も何度もリフレインする。気づけば口ずさんでしまう。
しかし、このドラマにはもう1つ大事な音楽というか、歌がある。
それが、末娘が歌う「この坂をのぼったら~♪」という手作りの歌。
何度もこの曲は登場するが、これがたまらない。
むしろ、「やさしくなりたい」以上にドラマにとっては重要な歌ではなかろうか。
とまあ、振り返ってみると、40%を超えたことがまったく不思議じゃない作品でした。
『半沢直樹』もそうでしたが、結局のところ過剰さがいいんでしょうね。過剰なドラマばかりだと疲れてしまいますが、控えめなものが多いなかで、たまーに見る過剰さに、少し辟易とするところもありながらググっとひきつけられてしまう。
たまにはいいもんですね。熱いドラマを観るのも。
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