友達が着物女子になっていた
3年ぶりに帰国した時、千葉に住んでいる友達のうちにお世話になりました。30年来の友人ですが何年も会っていなかったのに、カナダのバイオメトリクスや健康診断のために、コロナのロックダウン中に何度も東京まで出向かなければならなくなった時、快く泊めてくれたのです。それから、毎年息子が一時帰国の際にお世話になっていました。
料理が上手で、特に伝統的な和食の腕はたいしたものです。シングルマザーで子育てと経済的な自立のためにずいぶん苦労していたはずですが、いったいどこにそんなパワーがあるのか、自宅も購入し、息子さんが独立した後は日舞を習い始めたというのです。
着付けも習って自分で着物を着てお稽古に行っているとか。本格的です。
さらに、部屋着は浴衣でした。
「涼しいし楽だよ」
と。
確かに、涼しそう。
東京の夏は、あり得ないほど蒸し暑いのですが、模様や素材感などがサラッとしていてとても自然体。
今回実家の服を処分するときに、着物を一揃え持ってくることにしました。寝巻き用の浴衣も。帯は、絢爛豪華なものしかなかったので、メルカリで格安の帯を購入。自分で着付けしたことはありませんが、カナダなのでなんとかなるでしょう。
実は、Noteで知り合ったWakeiさんはよく着物でお出かけしています。
バンクーバーのお茶の先生も毎日着物で生活しているそうです。
カナダにいると、日本にいるときに気づかなかった着物の良さを強く感じます。着物を着ていると動きにくいですし、着崩れしやすいので出かける時は気を使います。それが、着物が廃れた原因でもあるんでしょうが、カナダで日本人について話題になると「着物」とよく言われてしまいます。実は、ほとんど着ないんだよね・・・
昨日、地元の花火大会に浴衣を着て行きました。息子は「なんで日本でも着る人いないのにカナダでそんな格好して・・・」と呆れていましたが、花火大会といえば浴衣です。そうしたら、偶然出会った息子のクラスメートに大受けでした。
日本の文化として知ってはいても実物を見たことはなかったんですね。
「日本ではもう着物を着る人はあんまりないんだよ。特別な機会しか」
というと、
「ああ、知ってる知ってる。ゲイシャ、オイランでしょ?」
だってー。ガックリ
絹の着物や振袖は高価で手入れや着付けが大変ですが、自宅で何十年も眠っているカジュアルな着物なら万が一シミがついてももったいなくないですよね。祖母が和裁をする人で着物が好きだったので、実家には大量の着物があったのです。ですが、母は特に着物に興味がなくて冠婚葬祭以外で着ているのを見たことがありません。さらに、母の着物の多くは私の好みではないので、今後はメルカリで手頃な値段のものを探してみることにしました。自宅で眠っているものをオンラインで簡単に売買できる。メルカリって素晴らしいですよね。