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カナダの病院のかかり方

ファミリードクターやかかりつけ医がない方は、Walk in Clinicに行く。
Walk inでも最近は予約が必要な事が多い。
Walk in Clinicが近くにない人は、オンライン受診という選択もある。
(コロナの症状があると、対面での診察が受けられない事が多い)
緊急のときは、待たされることを覚悟でERへ。

■ビザ申請時の健康診断などでも、流れは同じ。

アポを取る→受診→医師が血液検査、尿検査、X-ray、エコー(Ultrasound)の指示を出す。それぞれの検査機関で検査を受ける→検査結果が医師に届いたら再診の指示がある。

・ X-ray→紙の検査指示書requisition(オンラインならメールで送られてくる)

これを検査機関に提出

・血液検査→対面の場合は紙の用紙が渡される場合もあるがMSPに入っていれば医師から直接検査機関へ検査指示が送られる
・X-ray、エコーなどは受けられる場所が大体決まっている。たいていは予約不要。検査指示書とケアカード、またはPHNを言えば検査が受けられる。MSPに入っていない場合、または健康保険でカバーされなければ検査前に受付で費用を払う。

・血液検査、BC州の場合はLifeLabsが至るところにある。大抵は予約不要。
受付でケアカードを出し「血液検査の指示があります」といえば係がPCで指示書を確認し、採血してくれる。健康保険でカバーされてればお会計はなし。ただ、私の場合は保険適用外の検査項目があったため、支払いが発生。

・どちらの検査も結果は医師にメールか何かで送られる。VISA申請用健康診断の場合、即日で結果をチェックしてもらえるが。

VISA用健康診断、政府御用達クリニック in Chinatown

■ 今だから言う、結構診察はテキトー。現金払いのみ、レシートくれなかった😂、検査結果は10ドル払えばもらえる。中国語が通じないとわかると突然無言になる。でも、もちろん健康診断結果は問題なし!

このにぎやかな建物の中に、血液検査とX-rayの検査場所がある

日本だと、小さなクリニックでもX-rayがあったり採血したりしてくれるのだが、カナダでは、院内でなにか行われることはめったに無いから最初は戸惑った。バンクーバーのようにクリニックがたくさんあって、X-rayやLifelabsもクリニックの近くにあれば、一回で済むのだがそうでなければ日を変えて検査を受けに行かなければならない。それでも、今はオンライン受診があるから待ち時間もないしわざわざ遠くまで行かなくてもいいから便利だ。

日本だと、土日も開いているクリニックもあるし、休日当番医もある。私が勤めていた病院は救急外来があったから24時間営業であった。大病院でも初診料さえ払えば紹介状なしでも受診できる。コンビニ感覚で夜間受診しに来る人も結構いた。その便利さに比べたら、カナダの人たちが医療から遠ざかるのも無理もない。一体いつからこんなに医療アクセスが困難になったのか?と聞いたら、5年10年ぐらい前からだろうという。まあ、都会育ちの彼女でも何十年もX-rayも血液検査も受けたことがないそうだから本当のところはわからないけれど、人口の急増にたいして政府が手を打ってこなかったこととベビーブーマーが一気に高齢化して医療需要が高まった点を挙げていた。

もともと、あまり医療に依存しない国民性だったようで、かつてカナダに留学していた知り合いのドクターの話を信じれば「病院まで500km」とか。
北海道にも、500kmまではいかなくても、知床や稚内から札幌まで通ってる患者さんもいたくらいなので納得できるが。遠隔地なら、月1回の定期受診くらいならオンライン診療してあげたほうが親切だなと思う。



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