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のびのびと文章を書ける環境がいい

Noterさんの文章が上手くて驚いています。
朝から上から目線でごめんなさい。

中には作家の卵の方、プロの表現者の方、本物の作家の方もいますよね。
でも、ほとんどは素人だと思うんです。
なのに、読んでてくすっと笑えたり、なるほどそういう考え方もあったか、なんて目からウロコが落ちることもあります。
しかも、読みやすい。

元来私は、素人が書いた文章を読むのが嫌いでした。
なんで、こんな読みにくいものを読まなきゃならないんだって思っていました。特に、看護の仕事(とはいえ、自分の仕事が終わってからの常にサービス残業だったのでタダ働きでしたが)で、後輩や学生の書いたものを読んで添削してあげなければならない。その量が膨大。しかも、書かれている意味がわからん時がある。

いや、仕事で文章を書くのも嫌いでした。
看護師の"修行"の過程で、学生のときから入職して一人前になるまでの間も膨大な文章を書かされ、ダメ出しをくらい、直され、再提出の繰り返し。(看護過程っていうやつです。看護師はめちゃめちゃ文を書かされる仕事でした)

ついでにいうと、会社とか組織で働いていると必ず書かされる自己目標と自己評価。あれも、大っ嫌いです。自己目標なんかしょっちゅう直されてましたね。なんで、私の自己目標と自己評価なのに他人に直されなきゃあかんのか、意味がわかりませんでした。

ところが、私は、本当は文章を書くのが得意な部類でした。子どもの頃から弁論大会以外のすべての作文系のコンクールの常連で、新聞の投書で小遣いを稼いでいたし、研究論文も書きましたし、短期間でしたが専門的な文章を書く仕事もしていました。

ですが、私は文を書くことを商売にすることが辛いということに気がつきました。お客さんの気に入る文章、お金をもらえる文章、上司が気に入る文章、いちいち直されるのが苦痛でした。子供の頃は、小説家になれるんじゃないか?と思ったこともありましたが、大人になってからは趣味を仕事にするのは実は楽しくないのではないかと思うようになりました。考古学にしてもそうです。発掘したり、土器を洗ってくっつけてあーでもないこーでもないと仲間内で話すのは楽しいのですが、研究成果をまとめて世に出すのにものすごく膨大な時間と努力が必要でした。趣味を仕事にしたら苦痛でした。

Noteは、自由な創作の場です。
気負うこともなく、人に好まれる文章を書く必要もない。
だからいいんだ、と気づきました。

というわけで、最近面白いなと思っているNoterさんを紹介します。


■ Mayuさん。
病気が元で目が見えなくなってしまったにも関わらず、闘病記を執筆されています。想像を絶する困難があったと思うのですが、ユーモアたっぷりに体験を表現されています。この状況を体験談として患者さんから聞くことはめったにないので、とても興味深いです。

■ にしとれさん
ただの旅行記ではない、次に何が起きるかわからない読んでいてハラハラさせられる連載。やっていることもすごく面白いし、その時の筆者の気持ちが手に取るようにわかるうまい表現。しかも、この方執筆を生業にしているわけではなく、本業はボクシングトレーナーということなので、ますます面白い。

お二人をご紹介しました。
この方たちの冒険はまだ終わっていません。
次の記事をとても楽しみにしています。


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