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二酸化炭素がてんかん発作を止める!驚きの呼吸療法

クライアントのお母さんが、てんかん発作を止める方法の記事を送ってきた。
てんかん発作が起きたとき、人工呼吸の要領で、鼻から息を吸入させると発作が止まるという。
半信半疑で記事を読んでみた。

要約すると、
てんかん発作を起こしている患者の鼻から二酸化炭素を含む呼気を吸入させる療法をThe Exchange Breathing Method(EBM)という。
二酸化炭素がてんかん発作を止めるということは古くから知られていたが、そのメカニズムは良く分かっていなかった。
鼻腔には二酸化炭素を感知する受容体があり、呼気を吸入させることによって、嗅神経より脳へ信号が送られ、発作が停止するということがわかってきた。このEBMを研究して発見したハーバートさんの息子さんにはミオクロニーてんかんがあり、週に数百回ものてんかん発作を起こしていたが、EBMを導入後、最終的に発作が消失するまでになった。

ということだ。
呼気を吸入するといえば、過換気症候群のとき、紙袋を口につけて呼吸するのをイメージしやすい。
てんかんの発作時は、呼吸は止まっているが、鼻に呼気を送ることで鼻腔にある受容体が二酸化炭素を感知するので吸い込まなくても効果はあるらしい。

日本での研究もあるのだろうか?
調べてみたら、岡山大学で10年以上前に二酸化炭素吸入療法の研究が行われていた。しかし、その後臨床に導入されたかどうかは不明だ。
医薬品としての、二酸化炭素吸入器の特許も出願されているようだ。商品化されているかどうかはわからない。

日本人の研究ではないが、二酸化炭素で発作を止める研究について、日本語のサイトも発見

これは、導入されたらドラベ症候群の患者さんたちに朗報じゃないのか???
いままで全然聞いたことなかった。
私のクライアントは、てんかん発作が5分以上続いた時、レスキューを使って発作を止めることになっている。
早めに対処しないと、結構な確率で重積になってしまうので、連日ミタゾラムにもなりかねない。
鼻腔に息を吹きいれるだけで、発作を止めることができれば薬を使わなくて住むので、こんな素晴らしいことはない。

お母さん、早速昨日からやってみたそうだ。
効果の程は?
「発作は止まった。でも、もともと、発作は自然に止まることが多いから効果があったかどうかはまだわからない」
とのこと。

記事によると、オーラ(前兆)の段階でも有効とのことだったので、今日クライアントの動きが怪しかったので私も試してみた。
*動きが怪しい→体のぴくつきやあくびが多い

すると、
クライアントの鼻が高すぎて、口で覆えない(涙)
口を抑えると、激しく首をふるので私の歯がクライアントの鼻に当たった・・・危ない危ない。

そもそも、いくら仕事上CPRを何度もやってきたとはいえMouth to mouthの人工呼吸などしたことはない。病院の救急カートには
「アンビューバッグ」があるし、本当に緊急のときは、とりあえず心臓マッサージだけでいいのである。

もし、この記事を読んだ方で、二酸化炭素吸入法について実践されていたり、やっている方ご存知の方がいたらぜひ教えていただきたい。

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