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遊ぶ準備で忙しいのに、点眼指導

母、滞在3週間経過。
うちの猫は、なぜか母のスーツケースの上がお気に入りだ。
母は、猫を飼ったことがないので抱き上げることもしない。
なのに、なぜか母に一番くっついている猫。猫の気持ちはよくわからない。

さて、明日からいよいよグランピングに行く。
テントやベッドはあるとはいえ、水道も電気もない場所に泊まるから準備するものはたくさんある。しかも、私と息子にとっては初めてのキャンプだ。

なのに・・・母が目の周りの赤みについて、ロコイド(ステロイド)を塗っていいか聞いてきた。

母は緑内障だ。数年前から点眼薬を使っている。
副作用で、目が充血したり目の周りが赤くなったりする。

数年前、母が点眼後いつまでも拭き取らないで目の周りに白い点眼薬をつけたまま家の中をウロウロしているのを見つけた。白い涙さえ出ている。それなら、痒くなったり赤くなったりするのは当たり前だろう。
緑内障の目薬は色々な副作用があるから、点眼後は洗顔する、と母は理解していたが、洗顔のタイミングがかなり経ったあとだった。

わたしは、眼科の患者さんも見ていたからその姿を見て驚愕した。
ただでさえ副作用があるのに、目の周りに長時間つけっぱなしにしていたらどうなるか・・・
そもそも、点眼するときはティッシュ(または濡らした脱脂綿など)で目の周りの汚れを優しく拭き取り、1滴点眼し、溢れた目薬はそのティッシュで拭き取る。可能な方には目頭を優しく押さえてもらう(これはできない人が多いので、病院では指導していない)。

今回久しぶりに母の点眼姿を見てみると
1.点眼を忘れる(起きるのが遅く、ゆっくり食事をしてから点眼するので昼近くになっている・・・その結果忘れそうになる)
2.相変わらず、点眼後溢れた目薬を放置している。
3.洗顔のタイミングが謎

案の定、目の周りは赤くなっていて、上記の相談となった。
わたし「で、その薬は眼科で処方されたの?」
母「そうかもしれない、いや、皮膚科だ」
わたし「皮膚科の先生に、緑内障の目薬さしてるって言ったの?」
母「言ってない」
わたし「薬剤師さんに緑内障はありますか?って聞かれなかった?」
母「聞かれてない」

うーん。母の記憶も疑わしい。
眼軟膏と言って、目の中にステロイドの軟膏を入れることはある。
でも、ステロイドは眼圧を上昇させるので、緑内障の患者さんには禁忌、あるいはどうしてもと言うときしか使用しない、というのが私の理解。

母が持参したロコイドは、未開封だった。
医師が、このくらいなら大丈夫と思って処方したのか・・・
目の周りの赤みは今に始まったことではない。
まあ、痒みがないなら、今このカナダで誰が処方したかもわからないような薬を塗る必要はあるまい・・・

わたし「で、今痒みとかあるの?なんでその薬塗りたいの?」
母「なんとなく」
わたし「・・・」

高齢者との暮らしは大変だぁ・・・




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