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一日中英語で話す

同僚が休みを取ってフロリダに行ってるので、夜勤ナースが日勤のヘルプに入ってくれた。とはいえ、日勤は初めてだから全部教えなきゃだった。
日勤と夜勤は仕事の内容が全然違う。ていうか、夜勤は発作さえ起きなければ、何もすることがない。
めったに日勤に入ることはないだろうから、今日はシャドーイング。

さすがに1対1で8時間びっしり一緒にいると疲れるが、仕事モードだったので話し続けなくてよかったからましだった。彼女も、今日はマシンガントークではない。私は、カナダではあんまり細かくないほうだから、Take it easy で。

LPN(准看護師)になるのって、どのくらい難しいのか?って聞いたら簡単だって言われた・・・それって、主観的すぎるな。。。

やっぱ、老人施設でも胃ろうはあんまりないそうだ。高齢者は経口摂取できなくなったら、寿命が尽きるという考えのようだ。
彼女の仕事は、一日中入所者さんへの投薬だったそうで、薬の粉砕のし過ぎでLPNは腱鞘炎になるほどだそう。カナダには粉薬ないのかもで、そういえば私は見たことがない。錠剤はかなり大きくて、飲み込めなかったり拒否があるので、老人ホームでは粉砕したものをゼリーやアップルソースとかに混ぜてスプーンで口に入れる。誤嚥あるクライアントにすごくでっかい薬処方されたから、薬剤師に問い合わせてもらったけれど、半分に割って飲んでくださいって言われたこともあったな。

薬の粉砕について
 老人ホームで実習したとき、ナースステーション(といっても名ばかりの人一人入れるロッカーみたいなスペース)で看護師が「ガシガシ ガシガシ」デカい音を立てている。一体何をしているのか?と思ったら、錠剤をクラッシュする装置があるんです。それを、患者の人数分やっている。今のクライアントのところでは、乳鉢と乳棒ですりつぶしてから水に溶かして腸ろうから注入。それでは、薬の無駄が出るしいちいちモーター(乳鉢)洗う手間があるので、簡易懸濁法できないか考えていた。すると、カナダのウェブサイトで、難病児に投薬する時に、シリンジの中でタブレットを溶かして投与している人を発見。カナダの小児科のウェブサイトを見て、タブレットを懸濁していいことを確認。急ぎじゃないときは、シリンジに錠剤を入れてからお湯で懸濁させる方法をとっています。
ちなみに、私は日本では薬の袋の上からスプーンで押してすりつぶしていました。そもそも、日本では希望があれば薬局で薬を粉砕してくれるので楽でした。

日本だと、准看護師のできる仕事はほとんど正看護師と同じ。カナダだとやっぱりだいぶ違うみたいで、点滴の針の挿入はその資格をとらないとできないらしい。だから、彼女はやったことがない。老人ホームでは点滴とかしないから、点滴の針の挿入を学ぶ必要がない。全身管理もなく、日常のケアだけだ。ある意味合理的な気がする。緊急時は、もしかしたら救急車を呼ぶのか?なんか、そんな気がする。救命措置とかしてたら、他の患者の薬の投与が間に合わなくなるもんなぁ・・・

カナダの医療がひどいっていうのは、彼女も同意していて
" fall behind"と表現していた。
アメリカのほうがより進んでいるだろうと。
日帰り手術とか、全身麻酔後の状態確認が十分にできないとか、痛いのに帰宅させられるとかひどいよね。という考え。
技術とか、知識の問題じゃなくて体制なんだよな。
施設と人が足りない。
生まれながらのカナダ人である彼女でさえ、ファミリードクターがいない。
なぜ?と聞いたら、引退したんだって・・・
UTIの治療であるとか、ワクチンとかについては進んでると思えることもあるんだけれど。なかなか国によって事情が違って難しい。

明日は、もっと論理的に話せるように、がんばろう・・・




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