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ねぇ、そこはなぁなぁで良くない?

障害児、病児の親あるあるで、療養方針に関して両親の対立がある。

ここでもケアについて、お父さんとお母さんの言ってることが全然違うことがよくあって、最初は混乱したけど、私はお父さんがいるときはお父さんのやり方、お母さんがいるときはお母さんのやりかたでやってきた。
例えば、部屋の室温の設定。お母さんは低めが好みだがお父さんは寒すぎると言ってヒーターにする。車椅子のベルトの締める強さ、眠剤に関する考え方、ひざ掛けをかけるかかけないか。就寝時間など。まあ、細かいことだ。
どちらかというと、お父さんの直観のほうが妥当だと感じることもあるが、ボスはお母さんなのでお父さんが帰るとお母さんのやりかたに戻す。

何しろ、離婚してしまうほどなので二人の意見が一致することは滅多にない。大まかな方針や、命に関わるようなことに関しては意見が一致しているから、わたしはしょうがないなぁと思いつつ放置してきた。
「人によって言ってることやってることことが違う。」
これ、カナダでよくある。

でも、同僚看護師は両親の方針が違うことが我慢できない。
「お父さんもミーティングに参加してもらい、意見を統一せよ」と今日のミーティングでいいだした。

それは、無理。
二人の意見の相違をすり合わせようとすると、時間が足りない。
状況によってやり方が変わることもある。
すべてのケアを同じやりかたでやろうとしても、それはできないと思う。
それがいいのか悪いのか、エビデンスや専門家の意見を聞いてディスカッションをしなければならない。専門家の意見を聞くのも大変だ。何しろOTがまだ予約できていない。
お父さんの話題になると、お母さんはすごく精神的に不安定になる。なにかトラウマがあるのかもしれない。だから私は、あんまりお父さんの話は持ち出さないようにしている。

直球投げられて、
お母さんは、困ってしまった。
だれか、助け舟出してあげてー
おかあさん、悩んだ末
「I can't answer it」

お父さんもケア会議に参加することはもちろん大事だけど、すべてを統一しようとすると永遠にまとまらないよ。そこは。妥協してもいいんじゃない?大したことじゃないし。

うーん、英語が出てこないんだってば!
通じたかしら?

情報の共有はいい。
でも、介護方針の違いは短期的なことであり、お父さんがいるときはお父さんのやり方でいいのではないか?お父さんは一日2時間程度しか来ないし、どうせ変更点も大して重要ではないのだから。

だから、妥協ですよ妥協。
日本人が大好きな妥協。
よく言えば、フレキシブル。

同僚がカナダ人だから白黒はっきりさせたいのか、職業柄全員のやり方を統一しないと気がすまないのか、お父さんとお母さんにいちいちやり方を訂正されるのが不快なのか。

世の中、なぁなぁにすませることってよくあるよね?
そこは、統一しなきゃだめなの?
もうね、今までも
「お母さんはお父さんと一緒にいると、感情的になっちゃうんだよ」と同僚には伝えてきたんだけど、もうすこし、はっきり言ってあげたほうが良かったのか。
「二人の意見は相容れないから、仕方ない」と。

そんなことよりも、酸素投与の基準があれば明確にしたほうがいいのでは?
リザーバーマスクが来たことにより、酸素流量に応じてマスクを変更しなければならないことを周知したほうがいいのかも。医師の指示があるのならどうなってるのか確認すべきだ。あと、睡眠時舌根沈下してるっぽい。これは、いつもそうなの?口呼吸だし、鎮静剤使ってるから不思議はないけど。ちょっとそういうことも英語で説明しなきゃだから、大変だ。。。
舌根沈下:glossoptosisこんな専門用語使うのか?なんか違う気がする。
I saw her tongue fell back while she was sleeping.
そう言ってみたものの、舌が下がっていることが呼吸状態に影響与えるということまで結びついたか。

いやはや、まだまだだわー。

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