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フェスティバル・オーケストラ 「第九」

J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱付き」


指揮:鈴木雅明
フルート:上野星矢
ソプラノ:澤江衣里
アルト:清水華澄
テノール:宮里直樹
バス:加耒 徹
管弦楽、合唱:フェスティバル・オーケストラ&合唱団

本音楽祭のフィナーレを飾るのは、鈴木雅明指揮とフェスティバル・オーケストラによる「第九」公演。7月2日(日)15時からグリーンホール大ホールで開催しました。

©K.Miura

フェスティバル・オーケストラ(通称フェスオケ)は2016年に発足した、調布国際音楽祭のオリジナル・オーケストラ。メンバーは毎年公募によって選抜され、鈴木優人、森下 唯プロデューサのほか、各楽器のエキスパートたちによる厳しい審査を勝ち抜いた選りすぐりの奏者たちが、鈴木雅明指揮のもと、プロの音楽家たちと共に演奏します。

今回は第九演奏ということで、合唱団も結成し、総勢100名を超える大編成です。

第九は2020年に演奏予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大のために泣く泣く断念したという経緯があり、今回、3年越しに演奏がかなった待望の曲です。

リハーサルの様子 ©K.Miura

オーケストラのトップ奏者として各パートをまとめるのは、国内外の第一線で活躍するソリストやオーケストラの首席奏者の皆さん。

事前練習では、全体練習に加えてパート練習も行われました。和気あいあいと楽しい雰囲気の中、熱い指導が行われていました。

パート練習の様子/ヴァイオリン
パート練習の様子/コントラバス
パート練習の様子/トランペット
パート練習の様子/トロンボーン
パート練習の様子/管楽器

毎年、フェスティバル・オーケストラのリハーサルは公開されており、今回も6月27日(火)~30日(金)の4日間、オーケストラの練習の様子をお客様にもご覧いただきました。

親子連れで連日お越しになる方や、音楽が出来上がるまでの過程を見たいという方もおられ、様々な方が本番を迎えるまでのフェスティバル・オーケストラの様子を見守っていました。

公開リハーサルの様子

今回のコンサートにはクラリネットのトップ奏者にディルク・アルトマン(南西ドイツ放送交響楽団首席奏者)を迎え、台湾からの留学生2人も参加するなど、今までになく国際色豊かな顔ぶれとなりました。

いよいよ本番当日!

1曲目はJ.S.バッハの「管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067」から始まりました。ソリストのフルート奏者・上野星矢をはじめ、若手演奏家たちの気持ちのこもった演奏とともに会場も盛り上がります。

©K.Miura

続いて、ベートーヴェン「第九」。会場いっぱいの拍手と共にオーケストラ、合唱団が登場し演奏が始まりました。

©K.Miura

指揮の鈴木雅明の熱心な指導のもと、厳しい練習を積み重ねたオーケストラと合唱の音色が一つになり、クライマックスに向かって益々熱を帯び、会場全体を包み込みました。

©K.Miura

フィナーレにふさわしい華やかな演奏と、若手演奏家たちの熱演に、会場からは鳴りやまない盛大な拍手が惜しみなく送られました。

©K.Miura

参加者より

・今回で3回目となりますが、参加させていただき本当にありがとうございました。毎回このオーケストラで貴重な経験ができ、その後の演奏への課題やモチベーションに大きく影響を受けています。是非来年も参加させていただきたいです。
・講師の先生方からのアドバイスや共演などを通じて、普段ではなかなか得られないような経験ができました。
 またリハーサルも大変時間の少ない中、あのような大曲がまとまる過程を目撃できたことも貴重でした。徐々に音がまとまっていく様子はとても楽しくワクワクしながら演奏できました。
・指揮者の鈴木先生をはじめ、尊敬する音楽家の方々と演奏できたことが、本当に勉強になり、財産となりました。ありがとうございました。

ご来場者の声

・熱意のある舞台でした。演者の喜びが伝わってきました。(30代 男性)
・リハーサルも見学させていただいて、音楽はまさに生で聴くものだとしみじみ感じます。こんなにステキな音楽祭を続けてくださりありがとうございます。(40代 女性)
・第九、大感激。コーラスの時には涙が出てきました。(80代 女性)
・鈴木雅明さんの統率力、音楽力には毎回驚かされる。素晴らしいの一言に尽きるコンサートと思う。(70代 男性)
・このような本物の生の演奏を聴ける機会を作っていただきありがとうございます。来年は小学生になる娘と来たいです。(40代 女性)

暑い中にもかかわらず足をお運びいただき、ありがとうございました!