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アーセナル戦から見えるリバプールの守備の凄さ。

今回はアーセナル戦から見えたリバプールの守備の凄さについて書いていきます。

と、その前に。

今回僕の尊敬するinamoさんの方に協力していただきレビューブログをinamoさんの方でかかせていただきました❗️ 

inamoさんはマンチェスター・Cや横浜F・マリノスのブログなども書いているのでチェックしてみてください❗️ ↓

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ではリバプールの守備についてみていきましょう!

1.中盤からのゲーゲンプレス

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まずはゲーゲンプレスとはなんだ?という人のためにどんな仕組みなのかをお伝えします。

ゲーゲンプレスとは、ゲーゲンプレッシングとも呼ばれることもあります。 ゲーゲン(gegen)とは、ドイツ語で「カウンター」という意味を持ちます。 ユルゲン・クロップ監督の代名詞的な戦術で、ボールを奪われたらすぐに数人でプレスを行って、ボール奪い返してからのカウンターは、ゲーゲンプレスの代表的な得点方法です。

今や世界でも主流となったこの戦術の何が凄いと感じたか。それは中盤から意図したゲーゲンプレスが展開できている事です。
当たり前のことなのですがここのプレスの厚みと鋭さが凄すぎる。


4-3-3の布陣でもちろん4バックからの縦パスがゲーゲンプレスのスイッチになることもありますが、今シーズン特にアーセナル戦は中盤の3ボランチが縦パスを3トップに当てるシーンが見られると思います。そしてこれをカットされるとすかさず3-3が連動し奪いに行くのです。
これは4バックが縦パスを当てるよりも一段前で確実にゲーゲンプレスを引き起こすことができる為ショートカウンターが引き起こしやすいや人の距離も近めなので4バックが入れる時よりも数秒早くプレスをかけられるという狙いがあると思います。

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例えばこのシーン。
14は9.10.3へのパスコースがあります。
そして9を選択する場合このようなことが起こりうる。

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インターセプトされて相手のカウンターが開始されるっ…
と思いきやこれが中盤からの厚みのあるゲーゲンプレスのスイッチになるのです。

図にしたらこんな感じ。

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この円の中には相手4枚に対して赤が5。
そして囲うように人が周りにいます。

これがCBからのパスになると14がいないので蓋のない壺のような感じで逃げ道があることになりますが、今回は中盤の選手がスイッチのパスを出しているのでそのまま蓋を閉められるというわけです。これがリバプールの中盤からのゲーゲンプレスの凄みだと感じます。

2.区切りをつけた追い込み

2つ目に区切りをつけた追い込み方。
ボールを失った時に即時奪還をするチームがここ最近増えてきています。特にボールポゼッションをするチームなんかはこれをしているんじゃないでしょうか?
これは密集を作り出して失ったところをすぐに数的有利を作り出して奪い着るものになるのですが、中途半端に行ったり、軽く行けばすぐに交わされるものになってしまいます。
また選手間との距離も大事になってきます。

ここでリバプールの守備原則としてこんな感じにフィールドを区切って追い込み網をかけて取り切ろうと考えているのかなと思います。

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このようにフィールドの真ん中に線があるとします。
そしてゾーン①.②と振り分けどちらかのゾーンに相手を誘い込みます。
ボールが出たら逆サイドハーフ含め全員が追い込んだ方のゾーンにはいります。そうすれば意図して密集が作れ二層の網も作りやすくなります。
そうした事で逃げられない、仕組まれたカオスが作り出せるのです。

そしてこれを打開するにはやはり逆サイド又は縦、空いたスペースへのロングボールになります。しかしリバプールのラインの裏や味方FWに当てればファンダイクやマティプが待ち構え、逆サイドに展開すればマネかサラー、又は逆の中盤のワイナルドゥムかヘンダーソンが勢い持ってプレスにきます。
もっと言えばサイドバッグのロバートソンかアーノルドだってきます。

このようにゾーンに追い込まれた時点で先の先まで追い込まれてしまうことに繋がるのです。

3.ボールの取れる2層の網

最後に二層の網について。


これは僕がサイドでのはめ方を勉強している中でずっと気になっていたことなのですがなぜあんなに簡単にサイドではめられるのか?ということです。


単にハイプレスをかければボールロストを引き起こしやすくなりボール奪取できることにつながると思いますが、打開をするうまさがある選手、チームならばこれは容易に逃げれると思います。

ではなぜリバプールはあんなにはめ込めるのか。
そこにはプレスバックの速さと決め事が作り出した逃げられない網が張ってあるからです。

先程もご紹介したゲーゲンプレスによってインテンシティが全体的に高いです。
そしてこれらの条件が合わさって次のようになります。
①まずこのように赤の9が相手の6のパスコースを塞ぎながらプレスをかけます。

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※この時プレスをかけた9は取れなくてもいいです。

次に9が完全に逆のコースを切ってパスが出る瞬間に11.3.5が先ほどの区切りに従ってはめ込む方に寄せます。

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パスが出たら9が4にかけた後すぐにプレスバックし、9.10.14.66で網を張ります。
そして残りの11.3.5で二層めも作ります。

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このように2層の網を作ることによって逃げ道のない網がはれるのです。

この場合青の抜け道は逆サイドにいる2.3.6なると思いますが、その場合は浮き玉のパスを出すことになることがどこかを経由できない場合ほとんどだと思います。
そうなればプレスの鬼リバプールの餌食になると思います。

そしてこれを4-3-3が連動してでき、特に3トップがこれを90分やれる事こそが凄い。しかもサラー、フィルミーノ、マネの強力3トップがプレスバックをかけ続けるとなると怖いですね。
まさにカオス。笑

最後に

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いかがだったでしょうか?
わかりづらい図や見にくい部分があればすみません。
ですがこのような形を用いてリバプールは常に試合巧者となれるプレスをかけ続けているのかなと思います。
バーンリー戦では中盤からのプレスの組み立てをさせないようにコンパクトなブロックを引いてきたバーンリーにちょっと苦戦しましたがやはりプレスの速さは凄かったです。笑

そして今回ご協力してくださったinamo( http://inamo-blog.site/ )さんありがとうございました😊
これからも参考にさせていただきます❗️


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