見出し画像

モリエール劇を衣装で見る

アリエ県ムーラン市にある「国立舞台衣装および装置の博物館」(CNCS | Centre national du costume et de la scène)。
去年の12月はじめまで開催されていたモリエール展の様子をここに。

訪れた当日は衣装と展示の素晴らしさに目を奪われたけれど、それが何によるかはあまりわかっていなかった。
でも、現在展示中の現代バレエの衣装と比べることによって違いがわかる。
バレエの衣装もうまく展示されているが、満足感は同じではない。

おそらく古典の強みで、作品群をあらかじめ知っているためだ。
衣装を着たマネキンによって、芝居の中の役が浮き出て、物語が見える。
あの役がこう表現されているのかと演出家の意図も想像できる。

衣装1つ1つも見ごたえがある。

長い間研究されてきた作品と伝統あるコメディー・フランセーズの力。
うっとりと芝居の世界へ導いてくれ、モリエールのいくつもの作品を一度に見るような充実感がある。

コメディフランセーズで見た作品もあれば、戯曲で読んだ作品もある。

フランス人にとっては、尚更親しみ深いだろう。

企画は半年ごとで、現在はマルセイユのバレエ団の衣装。
次は5月末からマリオネットだそうだ。

マリオネットをどう展示するのか楽しみ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?