【職業・マダム】お菓子がなければ、作ってもらえばいいのよ
友人がフランスに方違えに来て8日。
家政婦さんとも、今までより楽しく過ごせている。仕事の邪魔にならない範囲で、上手に甘えられるようにもなっている。
昨日お願いしたのは、「サツマイモとリンゴのデザート」。
レモン煮のようなデザートを予想していたら、ネットでレシピを調べた彼女は、パウンドケーキにするという。バナナケーキみたいな感じか。
ちょっと重いかなと一瞬ためらったけれど、友人が「ケーキ食べた――ーい!」と言うので、そちらを作ってもらうことにする。
他のことをしている間に、お菓子は出来上がっていた。
甘いいい匂いが広がる。
レシピを調べて作ってくれたということは、家政婦さんにとってもはじめての味。そこでおやつは一緒にいただくことにした。
コーヒーを入れて、団らんのひととき。
ケーキはサツマイモとリンゴの自然な甘みがたまらなく美味しかった。しっとりしているのもいい。
お昼にはマクロン大統領の演説を一緒に聞き、午後にはケーキを作ってもらって一緒に食べる。
なんと優雅な暮らしだろうか。
ケーキがいい匂い過ぎてシラノがずっとそばについている。
切るところ食べるところを見つめたり、こちらを見て舌なめずりをするけれど、そのくらいは耐えますとも。少しあげてしまったけれど、それもよし。
職業・マダムは、家政婦さんがついていてくれてこそ。
方違えの客人も迎え、ますますマダムっぽくなっている気がする。
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