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80歳の誕生日なのに【フランス生活】

夫の父が80歳の誕生日を迎える。
1日早く、ランチが誕生会となった。


シャンパーニュを開け、復活祭のお祝いを兼ねてご馳走をいただき、デザートのタイミングでプレゼントを渡す。

夫の父の面白いところは、自分の誕生日なのに家族のために1番働くところ。
シャンパーニュを冷やしたり開けたり注いだり、ケーキを買いに行ったり、食事の後片付けをしたりするのは、父自身なのだ。
料理はできないが、食後のコーヒーや紅茶は父が用意する。

プレゼントの包み紙も自分で片付けていた。

遠くから家族が集まっただけでも嬉しい。
その家族を自らもてなしたい。
家長として、家族みんながゆったり楽しめるように、気を配りたい。

常日頃からそういう人なのだけれど、80歳の誕生日でもそのあり方は1ミリも変わらなかった。

80歳になっても、いわゆるおじいちゃんになってしまうことなく、頼りになる家長であり続ける。
煙たがられることもないし、尊敬され親しまれる愛しき父なのだ。

父の納得のいく人生を出来るだけ長く元気で送って欲しいと、心の底から願っている。

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