【フランスに方違え】㉖素敵な毎日

友人が3カ月の予定で我が家に滞在している。
彼女のおかげで普段見過ごしている現在の生活の良さに気付いたり、食事や身の回りに工夫を加えて日々の生活がランクアップしたりして、なんだか毎日が素敵なことになっている。

シラノとのいつもの散歩も「わー、きれいな花ねえ」とそばで言ってくれるので、一人で心に思っている時より幸福度が上がる。
彼女にシラノを任せて写真をゆっくり撮ることもできる。

夕方中庭に出る。同じ景色を共有できる人がいるって嬉しいことだ。

教会の脇を通ると、中に灯りがともり、ステンドグラスの模様が外から見える。「きれいねー」と2人で盛り上がる。

夜20時半のムーランは人通りがとても少ない。
散歩は1人もいいけど、2人もいいなあ。

思うに、アリエ県に来てから夫が忙し過ぎるのではないか。

わたしは1人の時間が好きで、ほとんどの時間を1人でも良いのだけれど、そして人と友達になるのに時間がかかるので友達をわざわざ作りに行ったりはしないのだけれど、もうちょっと日常を共有できる人がいた方がいいのかもしれない。

素敵な生活は1人では作れないことに、今更ながら気づく。
わたしは彼女がいるうちに、生まれ変わるのではないかと言う気がしてきた。