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ベスト10とかは無理なので、2021年に見てよかった作品。ドラマ編

年内に間に合いませんでしたが、(おそらく)2021年に見た(と思う)作品の中でよかったものを挙げてみます。
まずは、ドラマから。

『クイーンズ・ギャンビット』(アメリカ)

作り込まれた世界観とビジュアルの美しさ、主人公ベスが児童養護施設でチェスの才能を開花させ高みを目指す王道ストーリー、母と娘の葛藤と共闘、ちょっと危ういベスとそれを体現したアニャ・テイラー=ジョイ… 良くできた作品で、もう一度見たくなります。

(ていうか私、将棋とかチェスとかのすっごい人が好きなんですよ。憧れ。「羽生」という文字を見たら「結弦」でなく断然「善治」で、羽生善治氏(敬称をどうしたらいいのかわからない)はほぼ神)

初見の感想はこちら→『クイーンズ・ギャンビット』才能の代償


『このエリアのクレイジーX』(韓国)

(ちなみに、このトレイラーの場面は本編にはありません。)

ひょんなことから出会ったノ・フィオ(チョンウ)とイ・ミンギョン(オ・ヨンソ)は、住まいが隣同士でかかりつけの精神科医も同じ。
正義感に溢れていて刑事としては理想的なフィオは、そうであるがゆえに問題を起こしてしまい、休職に追いやられ精神科に通っていた。ある日の診察の帰り道、酷いトラウマで心を閉ざし被害妄想に陥っているミンギョンからあらぬ疑いをかけられる。それに対して怒りながらも、危ういミンギョンを放っておけなくなるフィオ。

フィオとミンギョンというキャラクターが深みと魅力のある人物で、チョンウとオ・ヨンソがそれをさらに魅力的に演じていて、物語に引き込まれました。

序盤はフィオに気持ちが入ってしまい、一緒にイラつく場面も多かったのですが(笑)、そのくらい引き込まれちゃったということですよね。
落ち着いた年齢の傷ついた二人の手探りの恋に、なんかいいなあ、ってなりました。

初見の感想はこちら→イカれてこそ生き残れるイカれた世の中

『エージェント物語』(フランス)

Netflix JapanのYoutube公式チャンネルにトレイラーが見当たりませんでした。
1回50分程度が6話、シーズン4まであり、シーズン4が2021年の配信でした。

パリの一流芸能事務所を舞台に繰り広げられるコメディ。
モニカ・ベルッチ、ベアトリス・ダル、イザベル・ユペール、ジュリエット・ビノシュ、シャルロット・ゲンズブール、などなど、毎回大物俳優がゲストで本人役として出演します。その役柄が“いかにも”な感じでおもしろい。ゲスト俳優を知らなくても楽しめますが、知っている俳優の回の方がやはりおもしろかったです。
毎回のトラブルのドタバタ、エージェント同士の駆け引き、隠し子に社内不倫… 笑ってしまうコメディでありながら、現代的な問題も盛り込まれていて、多少の誇張はあるにしてもリアルなフランス人とフランス人の職場、という感じ。

初見の感想はこちら(note始めたばかりでメモ程度)→『エージェント物語』
今年見たシーズン4についてはつぶやきのみ。

『コントが始まる』(日本)

(公式動画はHuluで配信中)

若者が10年間追いかけてきた夢を諦める話。
マクベスというコントグループの三人、瞬太(神木隆之介)、春斗(菅田将暉)、潤平(仲野大賀)と、メンタル不調で退職しようやくファミレスでアルバイトを始めることができた元OLの里穂子(有村架純)とその妹つむぎ(古川琴音)の青春群像劇で、五人とも魅力のあるキャラクター、かつ演者も素晴らしかったです。
毎回テーマに沿ったコントと本編という構成もおもしろかった。

夢を諦めることを決めるという辛い作業とそこからの再生の一歩をほろ苦さとともに衒いなくじっくりと描いた良い作品でした。

視聴中の感想はこちら→ナチュラルボーンカウンセラー『コントが始まる』(第4話視聴後)

『あの時キスしておけば』(日本)

スーパーの店員モモチ(松坂桃李)が、大ファンである売れっ子の女性漫画家・巴(麻生久美子)とひょんなことからお近づきになる。が、その矢先に巴が冴えない中年男・マサオ(井浦新)の“中の人”になり… という、笑いあり涙ありのファンタジックコメディ。配役が素晴らしかった。

感想はこちら↓
ただの入れ替わりじゃない予感 『あのときキスしておけば』(第1話視聴後)
ありえない、だけど違和感ゼロ『あのときキスしておけば』(第4話視聴後)

『最愛』(日本)

過去に地方で起こった事件が、現在の東京での事件と絡み合い暴かれていく。お互いに想いを寄せながら、その過去の事件によって決別せざるを得なかった男女が、現在の事件によって再び引き寄せられていく。サスペンスとしてもラブストーリーとしてもよく練られた作品でした。
新奇なところはないけれど、ドラマらしいドラマとして安定感があったと思います。主演の吉高由里子さんと松下洸平さんの演技もよかった。この人たちは確かに存在した、というような感じが今もしています。

『調査官ク・ギョンイ』(韓国)

元警察官で引きこもりの保険調査官が事件現場に戻り
若さあふれる大学生を装った連続殺人犯を追いかける
(Netflix Japan公式Youtubeチャネルより)

コンセプトと音楽が秀逸でした。

連続殺人犯のドラマは正直お腹いっぱいの感があるのですが、本作は、犯人、それを追う者、犯人を利用しようとする黒幕、全てが女性のハードボイルドコメディで、長い間使われてきた枠組みの中で新しいものを作ろうという気概を感じる作品です。

ク・ギョンイ(イ・ヨンエ)のキャラクターが最高だし、クールな後輩のナ・ジェヒ(クァク・ソンヨン)との関係や、仲間たちもいい。韓国コメディにありがちなドタバタの大騒ぎではないところもよかった。

ギョンイは長年引きこもっていたにしては動けすぎでしょう、とか細かいことはいいよ、という程度に、ハードボイルドな女に弱いんです、私。あーハードボイルドに生きたい。笑

色々回収していないところがあるので、これで完結ということであれば完璧な作品とは言えません。それでも魅力的でした。続編はあるかもしれませんね。

初回視聴後の感想はこちら→【韓国ドラマ】『調査官ク・ギョンイ』

* * *

つくづく振り返りが苦手だと実感しています。noteに書いたもの以外は見たものを見っぱなしにしていて、特にドラマの場合はタイトルさえメモしてない。

あと、相対評価が超絶苦手です。だからランキングできない。

『ク・ギョンイ』は『mine』よりおもしろかったのか? 『SKYキャッスル』は? 韓国ドラマ、あと何見たっけ? 日本ドラマの『大豆田とわ子』は? 『天国と地獄』は? 『その女、ジルバ』は? 『ハコヅメ』だってよかったじゃん?
んあ″ーーーーーーーーーー!

それで頭沸騰して、無理ーってなりました。笑

2022年は、こんな風にならないようにするつもりなので、2021年はもうこんなところで締めくくっちゃうことにしました。
もう年開けちゃってるしね。前見て行きます! 笑

今年もどうぞよろしくおつきあいください。

「ベスト10とかは無理なので、2021年に見てよかった作品。映画編」はこちら→

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