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テレビ番組改編前恒例:ドラマ過去作祭@TVer

2023年冬ドラマがそろそろ終わろうとしています。すでに最終回を迎えた作品もありますね。

この時期恒例の「ドラマ過去作祭かこさくまつり@TVer」。
オススメ作品をピックアップしてみます。

『凪のお暇』(2019):
軽やかで元気をくれる物語

他人に合わせてばかりの主人公、大島凪(黒木華)が、世知辛い社会からちょっとばかり「おいとま」して、人生を見つめ直す物語。コナリミサトさんの描く人気マンガのドラマ化。

とにかく黒木華さんが可愛い。凪の元カレ・我聞慎二 のこじらせっぷりは高橋一生さんがいかにもな感じで演じています。人生をリセットした凪が新たな生活先に選んだアパートの隣の部屋に住む人たらしな男・安良城ゴンは中村倫也さん。

なんか疲れちゃったな、という方へ。
凪と一緒にちょっとおいとましてみるのもいいかも。

『最高の離婚』(2013):
結婚→離婚のリアル

何度も記事にしていて、我ながらしつこいなと思うのですが、やっぱりオススメしちゃいます。

「吊り橋効果」的な状況で知り合い、性格が対照的であるがゆえに引かれあい結婚した結夏(尾野真千子)と光生(瑛太)。離婚に至ったにも関わらず同居を続ける羽目になる。幸せそうに見えた灯里(真木よう子)と諒(綾野剛)の夫婦にも、隠された事実があり… という、結婚とは、夫婦とは、愛とは何かを問うコメディ。
韓国ドラマにリメイクされています。若干印象が違う作品になっています。

結婚または離婚を迷っている人、恋人同士とか夫婦とかの間の愛ってなんだろう?って思う人とか、あるいは単純に夫婦の離婚劇を見たい人、もう離婚しちゃった人なんかにもオススメです。

『カラマーゾフの兄弟』(2013):
ダークな世界観

誰もが知るドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』のドラマ化。
こちらも何度かつぶやいてたりしていますが、好きなんですよね、このドラマの世界観が。画面が暗すぎてよく見えないこともあるくらいですが、それがいいし、音楽もいい。

若い時に新潮文庫の上中下巻、読みましたよ。それなのに内容を忘れてしまっていました。前回TVerで配信された時にドラマを見て、また読んでみたくなり、買い直しました(Amazonさんが「最後にこの商品を購入したのは2021/12/22です。」と教えてくれています。ということは前回ドラマを見たのは2021年だったのかしら)。
でも結局積ん読となっています。本を読み始めると没頭してしまい、生活に支障をきたすタイプなので、長い物語はなかなか読み始められません。

父・文蔵を吉田鋼太郎さんが超ハイテンションで舞台っぽく演じていて、そういうのが苦手な人にはきついかもしれませんが、私は本作ではそれがハマっているなあと思います。長男・満(斎藤工)、次男・勲(市原隼人)、三男・涼(林遣都)の取り合わせもいいです。

遠いどこかの物語として、演劇的でダークな世界観を楽しみたい方にオススメします。

『Mother』(2010):
様々な女たちと心のふれあいについて

家庭で虐待されている“風変わりな”少女、怜南(芦田愛菜)を、産休の教師に変わって担任となった奈緒(松雪泰子)が誘拐して「母」になることを決意する。

児童虐待に憂えても、誘拐に至るには相当ハードルが高い。奈緒も“一般的”なところからはちょっと外れていて、世界に違和感を持っている人物。子どもが嫌いなはずの奈緒は、“風変わりな”怜南だからこそシンパシーを感じたのかもしれないし、後に視聴者にもわかってくる過去の経験のせいかもしれない。あるいは児童相談所の頼りなさを感じたせいもあったのかもしれない。
いずれにせよ、初回からいきなり「誘拐して母になる」という宣言を聞いても、視聴者がついていける程度の心理的リアリティはあります。

重いテーマを含むシリアスな物語。しかし最終的には元気が出ます。
主演の松雪泰子さんを始め、キャストが皆よい。韓国でリメイクされています。リメイクはまだ見ていません。
虐待シーンがあるので、視聴にはご注意ください。

『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(2016):
超ポジティブなお仕事ドラマ

ファッション誌の編集者に憧れて、7年間入社試験を受け続けている河野悦子(石原さとみ)。7年目でやっと入社できたけれどもそこは校閲部。一見校閲のセンスなどなさそうな悦子だけれども、働きぶりによっては転属もありうるという上司の言葉を信じ、持ち前の前向きさとこだわりで、徐々に力を発揮していく。
宮木あや子さんの小説『校閲ガール』シリーズのドラマ化。

あまり表に出てこない校閲という仕事にスポットを当てたドラマです。
犬猿の仲の編集者との口喧嘩のわちゃわちゃ、みたいなシーンはちょっとめんどくさいのですが、気軽に見られて楽しいお仕事ドラマです。

興味のない仕事にだんだんのめり込んでいくような話なので、いま気乗りしない仕事をやっている人が見たら、少し元気が出るかも。

* * *

以上、2010年代の5作品をあげてみました。
この時期リアルタイムではドラマを全くみていませんでしたので、これらは全てTVerも含めた配信で見ています。

他にも『義母と娘のブルース』(2018)、『姉ちゃんの恋人』(2020)、『僕たちがやりました』(2017)などなど、印象的な作品が上がっています。

まだ見ていないけれど『東京タラレバ娘』(2017)、『デスノート』(2015)、『ハチミツとクローバー』(2008)などは気になるので、時間が作れたら見たいと思っています。

『101回目のプロポーズ』(1991)も配信されていたので、ちらっと見てみました。放送当時かなり話題になった作品なので、今回試しに見てみたわけですが、第1話の半分もいかないうちに挫折してしまいました。いろんな意味で無理でした…

いろんなサブスクしているのにTVerばかり見てしまい、もったいないなと思うのですが、TVerは期間限定なのでつい優先させてしまいます。
(でも最近はこれまであまり活用していなかったDisney+や、ラインナップが独特なセンスのU-NEXTでよく視聴しています。なかなか記事投稿に至らないのですが)

それではみなさま、よいご視聴を。

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