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『封刃師』 第3話

第2話の感想はこちら→⭐️

第1話は他のドラマと一緒になっちゃってるんですが、こちらです。↓
このドラマの本質的なことは第1話ですべて提示されていました。

で、上のツイートに書いたように、今回「お前の穢れ(ツイートでは怒りと書いてしましましたが間違いです)全て受け止めた」がありませんでした。
第1話の感想を以下に引用しますが、私としてはここは重要なポイントだと思っているんです。

封刃師・駆は戦いの最中に鞘で相手の身体に触れ、その悪の内実を悟る。ごく普通であったはずの人が悪に至った過程を理解するんですね。然るのち、その悪の象徴である穢刃を鞘で受けて封印する。悪を糾弾したり跳ね除けたりぶち壊したりするのでなくそのまま受け止める、というのは、多分これまでのドラマにない気がします。

すごくいい設定だと思うんですよ。鞘で触れて相手を悟るっていうのがいいじゃないですか。悪の内実を知り全て受け止めて封印する、っていう解決の仕方が斬新だし、ものすごく重要です。それによって駆はダメージを受け、それが蓄積されるため、回を追うごとにキツくなって行く…
別に悪の内実を知らなくても、受け止めて封印しているのだからダメージもあるでしょう、とも言えるけれども、知ったほうがダメージが大きいのは明らかだし、その方が断然かっこいいです。

どうして穢刃を持つに至ったのかを描くことは、穢刃保持者を一人の人間として立ち上げるために必要で、また、彼を一人の人間として駆と対峙させることで物語全体に深みが加わると思います。(厳密に言えば、戦うときには「人間ではない何か」になってしまっているのでしょうけれども)もっと言えば、それがないと戦いが図式的なものになってしまって、物足りなくなります。

本作は「早乙女太一さんのかっこいいアクションを見せるドラマ」というコンセプトからスタートしたのかもしれませんが、単に「なんかわからないけど人を殺めた奴がいて、それをカッコよく退治しました」がやりたいわけではないだろうと私は勝手に思っているので、ぜひとも穢刃保持者を、第1話並みとまでは言いませんが、しっかり描いて行って欲しいです。そして駆に「お前の穢れ、全て受け止めた」って言わせてほしい。笑

まあね、今日の保持者はデリバリーのお兄さんだったから、経緯を想像しろということならできなくはないです。これからは自分で想像して行ってね、ということなのか知らん… でもそうすると「お前の穢れ、全て受け止めた」が出にくいですよねえ…


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