【ピクミン４】未知の星で育む絆【レビュー※ネタバレなし】

はじめに

　どうも、クルンシエルです。
　ピクミン4は制作発表された瞬間から購入決定しており、実際に購入してしっかり最後まで遊びました（途中、終わりが見えてきた辺りで積んだりしたけど）。
　それというのも、ピクミン1のどこか鬱蒼とした世界観とそれに見合ったシビアな難易度がとても好きだったからです（あと、とてもピクミンがかわいいから）。
　ツーとスリーは未だにきちんと遊べてはいないので、いつかしっかり遊びたいですねぇ。

評価

　ピクミン4の具体的な内容に入る前に。
　僕の記事内では、五段階で個人的な評価を付けていきます。すっごい個人的な上に甘々評価なので参考程度に。
　詳しい評価基準を知りたい方は以下のnoteにて解説しています。

満足度　★★★★☆

　ネタバレなしとは書いているのに展開バレみたいでアレなんですが、ストーリー展開的に「よし！　クリアしたな！」って気分になる箇所が3箇所くらいあるので、終わった瞬間の余韻が分散されてしまっている印象です。
　そうではなくとも、「まだあそこ行ってないんだよな･･･」みたいな気分になりがちなので手放しで終わりにくいです。
　そういった部分を除けば、結構ボリュームはあるし、やり応えは十分あると言えます。探索ゲー的な面が強いのでやり残しがどうしても気になるのですが、それらを全部終わらせた時の爽快感はひとしおです。自分の部屋をひっくり返すくらいの大掃除をして、要らないものを全部捨てられてスッキリしたくらいの爽快感が味わえます。

ストーリー　★★★★★

　「なんだかピクミン1のストーリーと似てない？」というネタバレ関連的にとても重要な部分がありますが、これは意図的にスルーする（激寒）

　未知の惑星に不時着したオリマーのSOSを元にやってきた救助隊が二次遭難する、というとんでもないとこからスタートするのですが･･･
　前作を知っている人ほどニヤリとさせられる登場人物や、謎の多い未知の星での先の気になる展開の数々に熱中すること間違いなしです。

　ちなみに、ワン、ツー、スリーのどの系統に近いかと言うとツーが一番近いと思われます。目的はあるけど期限はない感じ。なので結構マイペースに探索できる。
　急かされるのが嫌なタイプでも楽しめると思います。

システム　★★★★☆

　明日もダンドリ･･･毎日ダンドリ･･･。

　探索要素には決められた順番があるようには見えなかったので、自由度が高く人によって全く異なる探索ができると思います。
　一日の始まりに予定を組んでキッチリ探索する人も居れば、あてもなくぶらぶら探索してみる人も。
　わっちは前者のタイプでした。時は金なり。

　探索はそれで良かったのですが、戦闘に関しては少々バランスブレイカーが居るように思いました。
　主に一匹の存在がデカすぎる。こいつが居ると居ないとでは戦闘の難しさが天と地の差になると思う。前作までの気を張りながら敵の攻撃を集団行動で避ける感じが好きだったのでちょっとしょんぼりでした。
　まあ今作もちょっとしくったらとんでもない痛手を負わされることもあるんですけど（経験談）

　あと、Switchのスペックの問題か敢えての制約かなのかは分かりませんが、「地上に出せるピクミンの種類は3種類まで」というシステム変更は割と悲しかったです。
　ですが、この制限のおかげで「詰む」ことはめっきり無くなっているのは間違いないです。また、特定のピクミンが居るから楽になる・居ないから辛くなるというエッセンスを加える役割も十分に果たしています。
　問題はやはり「自由度が下がった」とどうしても感じてしまうところ。ポケモンが全種類出なくなったように、スマブラのファイターがリストラされていた時のように、今まであったものが無くなったという悲しみが大きい。洞窟内ではこの制限が無いというのも余計に名残惜しくなってしまう。
　せめてクリア後や原生生物図鑑内の模擬戦ではカラフルな隊列を実現できるようにして欲しかった･･･。

テンポ　★★★★☆

　ピクミン4の優れている点として、スキップできる場面の多さは特筆すべき点ですね！　ボス登場演出や会話パートも飛ばせますし、飛ばせないムービーは無かったのではないでしょうか？
　また、一日の繰り返しも前作までの区切り区切りを感じるものよりシームレスに次の日が始まるものなのでついついもう一日遊んでしまうテンポの良さを感じました。

　しかし、（システム的問題にもなりますが）「昼と夜の探索は一日で済ませられない？」という点や「クリアしたっぽいけどアレやってないよな･･･」という点などが（個人的には）引っ掛かりやすく、絶妙にゲーム側とテンポが合わなかった印象がありました。そういうのが気になる性格の癖にざっくりと進ませた自分が悪いのかもしれませんケド･･･。

さいごに

　総合的には高水準なゲームだと思います！
　ゲームバランスや攻略難易度もしっかり調整されており、非常に遊びやすい一本です。

　今作のテーマを感じ取った際には、深い愛情のようなものに包み込まれ、相棒と未知の星で育まれた確かな「絆」を実感しました。

　あまりゲームを遊ばない、Switchで遊びたいゲームがあまりないという人にもオススメの一本です。