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【ペーパーマリオ オリガミキング】旅の思い出を綴る【レビュー※ネタバレあり】

はじめに

 発売されてから気になっていたのに、プレイしたのは三年後。しかも中古で購入というこれ以上ない程の積む要素の積みっぷりから重い腰を上げて、先日100%クリアしたので感想をば。
 余談ですが、プレイ中何故かタイトルを「オリガミキングダム」だと思ってました。オリー王の野望達成しちゃってるがな。

 このゲームを語るにあたってどうしても踏み込みたい箇所が多く存在するので、ネタバレありで行きます。

評価

 まず、ペーパーマリオオリガミキングを語る前に五段階で個人的な評価を付けていきます。すっごい個人的な上に甘々評価なので参考程度に。
 詳しい評価基準を知りたい方は以下のnoteにて解説しています。

満足度 ★★★★★

 総合的に見てめちゃくちゃ面白かったです。他者様の評価では良く過去作と比較されていますが、個人的にはそのレジェンド級の過去作に並んでいるのかなと思います。
 そもそも自分自身前作の「カラースプラッシュ」も楽しめていましたし。カラスプの売上6万本って聞いて驚愕した。

ストーリー ★★★★★

 物語的な面白さよりも、「道中の旅」にフォーカスを当てられているので、このゲームを振り返った時に、あそこが面白かったよね、よりもあんなことあったなぁ、こんなことあったなぁが生まれているゲームだと思います。

 それはそれとしてボム平の展開は鬼。あの展開を中盤の序盤でやるか? マリオなんだから上から降ってくると思うやん。オリビアも「ボム平さんは旅に出たのね!」みたいな勘違いムーブしてマリオだけが密かに受け入れるやつかと思うやん。
 というかこの展開のためだけにそれまでの道中で一度もモブボム兵もハリボテボム兵もオリガミボム兵も出さなかったよな? 描写が丁寧すぎて逆に気持ち悪いよ……(褒め言葉)

 上記のボム平がストーリー評価のうちの★三つくらいあるのは言わずもがな。それ以外ならやはり最終盤のオリビアが切ない。オリビア良い子すぎる……。

システム ★★★★☆

 バトルとかパズルとか色々あるんですけど、基本的に不満は無いですね。強いて言うなら次の項目での話。

 パズルは序盤がどうしても簡単なので「やらされてる感」が強いのがいただけない。やりごたえが現れるのが中盤からで、終盤は面白いギミックも多く搭載されてるだけに、序盤が飽きやすいのはもったいないかなぁと思う。終盤の切り絵とかペラオリ乱戦みたいな工夫ありパズルはもっと序盤中盤で欲しかったなぁ。

 ボスバトルは結構工夫あり。それでもカミの手やカミサマの力を有効活用できないとモヤモヤ感……。
 ヒントを得て生かせるのが大抵次のターンなのに、次のターンになったらパターン変わるなんてのもざらなので、初見戦闘の上手くいかなさが歯がゆい。

 あと、全体の雰囲気的にはゲーム初心者向けなんだけど、ゲーム初心者に向けすぎて戦闘中のガードのタイミング取りにくい。そのくせ制限時間はパズル上級者向けな気がする。
 溜め→予備モーション→攻撃の順番で来るとして、溜めから予備モーションに入ってガードボタン押したらまだ攻撃してなくて、もう一回ガードしたら攻撃のタイミングというくらいには攻撃が遅くてやりづらい。
 一周まわって敵のモーション覚えてないとガードできないぞ!

テンポ ★★★☆☆

 普通に進めている分にはあんまり気にならないけど、要所要所でテンポの悪さが滲んでる。主にフィールド移動の面倒くささ。

 戦闘のテンポがあまりよろしくないので、若干だれる。戦闘すればガッポガッポとコインが貰えるのでそんなに損ではないんですけど、戦闘のテンポがね……。
 ボスバトルができる施設とかも開放されたりするけど、アクションバトル以外のボスバトルの平均タイム多分7分超えるくらいじゃないかな? どちらにせよ、過去のボス戦とか全然やる気が起きないレベルのテンポの悪さ。戦闘中のカミサマの演出とか飛ばせないし……。

 フィールド移動でもファストトラベルがないので、目的地には土管やらで近くまで行かないといけない仕様。そのため、マップ上にキノピオ救出とかお宝とかで感知できない要素があった場合に探索が非常にダルい。一個だけあるこの要素で攻略見ました(小声)

さいごに

 結構文句も書いちゃいましたが、このゲームの魅力はキャラクター性にあると思います。オリビアを始めとして、ボム平や考古学者キノピオ、ブンボー軍団といったキャラの魅力が前面に出ているので、あまりゲーム性やテンポを求めていると肩透かしを受けるかも。

 少なくとも、スーパーシール以降のペーパーマリオの中では最高傑作、カラースプラッシュを経てさらに洗練されたカミゲーって感じでした!

 いやぁ〜、やっぱりペーパーマリオは面白いわ!!

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