![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116456819/rectangle_large_type_2_3b95c05729908cc809047661f74feee0.jpeg?width=1200)
鳥海山は大変だった その2(長い)
![](https://assets.st-note.com/img/1694998711592-d4u4ul07Kw.jpg?width=1200)
登山当日。3時半起床、5時前に登山口到着。快晴だ。広々とした駐車場はまだ数台しか停まっていない。
鳥海山は、急峻なところは少なく歩きやすいのだが、なにせ長いのだ。コースタイムで往復9時間はかかる。頂上の小屋で一泊すると楽なのだが、私はもう結構いろいろ登っているし、夫は1日おきに15キロ走るーという歳のわりには、動ける人なので日帰り行けるだろうーと踏んだのだった。
![](https://assets.st-note.com/img/1694998822160-88gPa2p3qD.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1694998883945-kmvW1Y1IvF.jpg?width=1200)
朝陽であたりがキラキラしている中、最初はアスファルトの急登でおののくものの、そのうちに歩きやすく整備された道になり、ゆるゆると登っていく。
![](https://assets.st-note.com/img/1694999018356-rWGrHrzaiQ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1694999039623-Cr1EjB1dXr.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1694999058818-equhovosOY.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1694999079875-ggMTUooC7X.jpg?width=1200)
花がいろいろ咲いていて楽しい。
![](https://assets.st-note.com/img/1694999282545-dL0fwCu64t.jpg?width=1200)
2時間歩けば眼下に鳥海湖が見える御浜小屋だ。最高な気分。ここからあともお花畑が続く。
![](https://assets.st-note.com/img/1695001020500-vmiHqcZ8Tg.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695001050929-KLzp32x1Vs.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695001534738-Ey2i5gWOE0.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695001553573-uqQhOqG8zu.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695001597963-TFlfUXkOp0.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695001709827-UJXTszOBWF.jpg?width=1200)
9月でもこんなだから、花のシーズン盛りはすごいんだろうなと、心の目で見る。。
![](https://assets.st-note.com/img/1695001789654-LPM3hcPa6e.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695001839870-L3Kqmtwbli.jpg?width=1200)
道も広々としていて、雲や光の感じも良く大変に気持ち良かった。
![](https://assets.st-note.com/img/1695002165130-db3PPPwhYB.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695002285068-nqtPHLRlYw.jpg?width=1200)
さらに1時間歩くと、谷を行くコースと外輪山を行くコースに分かれる。ここは谷を行って頂上に着き、外輪山を下山に使うーという下調べでオススメされていたコースで行こうとなる。快晴は続いていて、見晴らしは大変に良い。が、谷への下りはものすごい急坂であった。おおお。これは下りた分また登るのね、、、。夢中で下り、小さな雪渓を渡り、登りとなる。
![](https://assets.st-note.com/img/1695002882108-4msjCRS14b.jpg?width=1200)
ここがなかなか消耗した。長いんだもの。
![](https://assets.st-note.com/img/1695002978308-9tTMyXfaFt.jpg?width=1200)
途中で先を行く夫がデジカメを拾う。上から下りてくる人に尋ねながら(こちらから登りました?デジカメ落としませんでした?)歩くと、やや気が紛れる。すると、"上で、デジカメがないーと言って探している人がいましたよ、緑色のザックの人です"という若い人が現れた。おお。でも私たちの足で追いつける訳はなく、頂上直下の神社の人に訳を話し、預けることにする。
![](https://assets.st-note.com/img/1695003161790-WXuLINzE52.jpg?width=1200)
そう、なんとかコースタイムから遅れること30分で、頂上直下の鳥海山大物忌神社のある御室に着いたのだった。ぜーぜー。
宿の人が作ってくれたお弁当を広げる。うまーーーい。塩おにぎり二つと卵焼きと小ぶりのフランクフルトとたくあんと。さてお次は頂上までの岩登りだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1695003715955-fyzEBcmuKx.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695003780445-Css0fYay9f.jpg?width=1200)
これはなかなか怖かった。しっかりゆっくり上がっていく。先の夫がすれ違う人に声をかけている。緑のザックを持っていたから、デジカメの事聞いてみたらしい。そうしたら、まさに落としたその人で、大変に喜んでいた。大変に不安定な岩の上だったけど。いい事していい気分。だが、岩岩は続く。。。
11時20分なんとか頂上!やったね。雲が出ているものの青空もあって、切り立った岩がとてもかっこいい。しばし空を眺めて、長い長い下山に取り掛かる。
![](https://assets.st-note.com/img/1695004387557-u1ZKsJXaTk.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695004448384-y9cLurKB18.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695004660642-2tEs94pon1.jpg?width=1200)
外輪山コースは谷を歩くのとは違い、稜線歩きなので眼下に山並みが見え、アップダウンはあるものの基本下り基調なので、楽しい道であった。
![](https://assets.st-note.com/img/1695005035205-3rjOHrmrzS.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695005165563-yLWm2e7tSD.jpg?width=1200)
が、このあたりで結構な疲労が溜まってきていた。加えて西日をまともに浴び続けていて、消耗する。このあとは黙々とひたすら歩き、写真はない。
ほぼコースタイムで下り切ったのだが、下山の後半は夫はかなりふらふらとなってしまった。私は疲れているものの、ふらふらはせず歩けていた。やはり登山の足とランニングの足は違うのだ。決して急かしはしなかったが、もっとたくさん休んで、もっとゆっくり行けば良かったと反省しきり。荷物も彼の疲れが見えた時点で私が持つべきだった。普段は何かと頼りきりの私だが、ふらふらでもこぼす事なく歩を進める夫を励ましながら、10歳年上の彼がいつか倒れたり動けなくなる日がくるかもしれないーちゃんとできる限りの事はしようーなどと考え、勝手に胸熱になってしまったりしていた。疲れのあまり情緒がおかしい。
駐車場に着いたのは16時くらいか。頑張ったねー。自販機に走り、夫所望のコーラを買う。うまいねー。そこから車ですぐの今日の宿"太平山荘"へ。
着いてすぐご飯を食べ、お風呂(宿の水不足でお風呂に入れず、30分林道を車で下りたところで)に入り、早めにお布団に潜り、疲労回復に励んだのでした。オットはビールを美味しそうに飲み、ご飯もしっかり食べ、時間が経つにつれて元気を回復していた。終始私が労りまくるという、いつもとは立場が逆転していて、それはなかなか新鮮なものだった。
翌日はリフトを使って往復4時間くらいの月山に行こうとしていたのだけど、もうお腹いっぱいって事で観光することにした。臨機応変・身の程を知る・夫婦漫才(いや違う)が大事。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?