創業183年・杜氏がつくるりんごのお酒「CIDRE RonRon」
創業1837(天保8)年の酒蔵「山陽盃酒造」が、創業以来はじめて日本酒以外のお酒・シードルにチャレンジしました。
日本酒「播州一献」とは別の独立したブランドとして「CIDRE RonRon(シードルロンロン)」という名前で2020年12月販売開始いたしました。
2020年12月新発売「CIDRE RonRon」
杜氏がつくるりんごのお酒「シードルロンロン」
りんごを丸かじりしたような爽やかな香り。
軽やかな酸味と爽快な炭酸、
そして甘すぎない大人の後味は、
お酒だけでも。料理と一緒でも!
アルコール5%前後だから
みんなで乾杯できる!
ライトなりんごのスパークリング酒
ひょうごシードル「CIDRE RonRon」の特徴
① 杜氏ならではのクリアで美しい香り/味わい。
世界中には、さまざまな味わいのシードルが存在します。日本酒をつくる私たちだからこそ「香りが爽やかで、オフフレーバーと呼ばれる欠点としての香りを避け、食事と合わせたくなる、透明感ある味わい」を目指しています。
② 日本酒の「きょうかい9号」酵母を使用
きょうかい9号は清酒酵母のなかでも比較的発酵力が強く、上品な青リンゴを思わせる爽やかな香りが出やすい特徴があります。「播州一献」のほとんどで使用している使い慣れた9号を使うことで、おいしい味わいを生み出す適切な温度経過を探ることが容易になると考えました。日本酒蔵としてのアイデンティティも表現しています。
③ プチプチとした心地よいスパークリング
シャンパンと同じ「瓶内二次発酵」という方式を採ることで、炭酸ガスが瓶内で発生し液中に溶け込みます。シャンパンは大体5気圧、「シードルロンロン」は3気圧ほど。プチプチとした程よい発泡感を楽しむことができます。ディナーだけでなく、ランチにも気軽に飲むことができます。
④ 甘すぎない。料理と合うテイスト
日本酒「播州一献」と「シードルロンロン」のテーマは共通で、【いつもの食卓をより豊かなものへ】【食卓に笑顔を届けるお酒】です。
ペアリング…という難しいことを考えなくても、何でもよく合いますが、「カレーとりんご」などリンゴを入れて美味しいものは、特におすすめです。スパイス料理、オリーブオイルを使った料理、香草、魚介類、チーズとの相性は抜群!お刺身にも合い、幅広い楽しみ方ができます。
甘さとスッキリ~2種類の異なる味わい
「CIDRE RonRon」DRY(ドライ)
「ドライ」は、爽快感あるりんご果実由来の甘い香り。甘さ、酸味、香り、キレ味、余韻…すべてのバランスを重視しました。透明感ある甘みと同時に、爽やかな酸を感じて食事が欲しくなったり、「もうひと口…」とついゴクゴク飲み進めてしまいます。
「CIDRE RonRon」SEMI-SWEET(セミスイート)
「セミスイート」は、りんごを丸かじりしたような甘く、瑞々しい香り。”THE JAPANESE CIDRE!"といったほのかに甘くて、透明感があって、美しい味わいです。他のお酒が苦手な方や、女性から愛されています。お食事にもよく合いますが、生クリームやチーズなどを使ったスイーツにもよく合います。
そもそも「シードル」とは?
りんご果汁を発酵させて造るお酒のこと。歴史は古く紀元前ともいわれています。その後11世紀にフランス・ノルマンディ地方でりんご栽培がさかんになると、シードル造りも定着し、その後ヨーロッパを起点にして各地に広がっていきました。国によって呼び方や製法、文化が異なります。現在イギリスの「サイダー」が世界のシードル生産の37.5%を占めています。フランスの「シードル」はワイン同様AOC等の認証制度が整備されています。
日本に入ってきたのは明治34年。太平洋戦争の影響で日本酒の製造が制限されたことで「りんご酒」が代用品として造られました。昭和29年に青森県弘前市で「朝日シードル」が設立し、現在のニッカシードルの原型ができました。現在でもりんごの一大生産地・長野、青森ではたくさんのシードルが生み出されています。
世界中でつくられ、世界中で愛されるシードルは、日本国内の売上高を徐々に伸ばし、ここ5年間で2.5倍になるなど「クラフトビールの次はシードル!」と今注目を集めているお酒です。
「RonRon」の名前の意味
猫が幸せな時に喉を鳴らす音。ロンロン
自分へのご褒美で、ゴクゴク。
大切な人と一緒なら、キュンキュン♡
家族揃えば、ワイワイと!
いつでも、どこでも、誰とでも、
ロンロン(RonRon)喉を鳴らす
そんなひと時をーーー。
飲む人が「ロンロン」とくつろぎ、安らぎ、幸せになることを願っています。
シードルロンロンに込めた「3つの想い」
1、火災からの復興。地元への恩返しをしたい
2018年11月に発生した弊社の火災事故によって「あたりまえに酒づくりできる喜び」を再確認し、「この地で酒づくりする意味を再認識」して「地域産品を使って地元の魅力を発信していきたい」という想いに至りました。
兵庫に住む人も、故郷を離れて暮らす人も、旅行者も、兵庫を身近に感じてもらえるような「兵庫を想う」シードルにしたいと考えています。地元・宍粟(しそう)市は多聞にもれず著しい人口減少を辿っています。このシードルが、地域の目玉となるような「町のシンボル」となることを願っています。
2、飲酒文化を紡いでいきたい。お酒に親しんで欲しい。
現在、日本酒離れだけでなく、アルコール離れが顕著に進んでいます。少しでも多くの人が飲酒文化に親しめるように・・・と考えたとき「低アルコール」「スパークリングのお酒」というニーズに行き着き、開発に至りました。
3、チャレンジし続ける蔵でありたい
初心に返りシードルの試作を続けた経験が視野を広げ、日本酒づくりにも良い影響を与え、好循環を生むと考えています。
日本国内のシードル市場はまだ成長段階。まずは知っていただくことが重要だと考えています。いつかテーブルワインのように「テーブルシードル」として日常に溶け込むお酒を造りたいと思っています。
ラベルデザインについて
商品開発段階で、ビジュアルイメージも今までにない新しいものを作ろうと決めました。男性に比べて直感的な女性が売り場で「これステキ!」と手に取って、絵画のように部屋に置きたくなるラベル。昼も夜も、生活に溶け込むデザインにしたいと思い、画家の岡本鮎美さんに「油絵」の原画を描いていただき、デザイナーの友草裕太さんに制作を依頼しました。
▲「CIDRE RonRon」SEMI-SWEET(セミスイート)原画
▲「CIDRE RonRon」DRY(ドライ)原画
兵庫県産りんご《生産者さんの姿》
「CIDRE RonRon」は、兵庫県産りんごをふんだんに使用した兵庫を代表する「ひょうごシードル」です。温暖なイメージがある兵庫県ですが、北西部の山間ではりんごが生産されています。
▲兵庫県宍粟(しそう)市「原観光りんご園」さん
「CIDRE RonRon」製品開発のキッカケになった、酒蔵と同じ市内にあるりんご園です。甲子園球場ほどの広大な敷地に1300本、17種類のりんごを生産しており、お酒の味わいに広がりを持たせてくれます。今回のプロジェクトに際して、弊社のために新しい木を植えてくださっています!
▲兵庫県豊岡市「神鍋亭」さん
近畿で最初にりんご生産をスタートした園です。今回の生産者様の中で最北に位置しています。スキー場が目の前にあるというりんご栽培に適した寒冷な気候です。りんごを動物から守るため、周囲、天井まですべてをネットで囲う徹底具合!先代が他県から学び開発したりんごを、大切に受け継いでいます。
▲兵庫県豊岡市「廣井農園」さん
30年前自身の体調不良をキッカケに脱サラして、有機農業とりんご生産をスタート。青森の名人のもとに何年も通い詰めて技術を習得。独自の理論と結び付けていきました。りんごと野菜について語る時には、優しい笑顔から一変。知識と情熱が止まりません。「ここのりんごでないと」という廣井さんファンが多いのも頷けます。
「CIDRE RonRon」醸造元について
山陽盃酒造株式会社
高瀬舟が米や材木を運んでいたといわれる揖保川のほとり、旧城下町である自然豊かな山崎町で天保8年(1837年)に創業して以来183年、日本酒づくりを続けております。代表銘柄「播州一献」は、米どころ兵庫県で酒づくりしているというテロワールを表現するため兵庫県原産の酒米を原料として使用しています。2018年の弊社で起きた火災をキッカケに、改めて地元の方々、地元の自然や恵みに感謝し、全国/世界の応援してくれる方たちに「地元・兵庫」を知ってもらい「ワクワク」させる新たな商品を届けたいと思い、シードルを開発いたしました。
杜氏(醸造責任者) 壺阪雄一
1980年生まれ。七代目。大学卒業後、東京で酒類卸業の営業職に従事。その経験のなかで「”最高においしい”と思えるものを自分の手でつくり届けたい」と家業を見直し、2008年山陽盃酒造に入社。酒類総合研究所での研修と、但馬杜氏のもとでの修行を経て、2015年より現職。
自らも日本酒、シードルなどジャンルを超えお酒をこよなく愛し、酒づくりをする際も「食卓に置いて笑顔になれる酒」をモットーに、食事と相性の良い酒を目指しています。
「杜氏がつくるりんごのお酒」
いつでも どこでも 誰とでも
いつもの時間をご機嫌に。
ドライ、セミスイートともに720ml:1,950円(税抜)、320ml:980円(税抜)です。
「CIDRE RonRon」をよろしくお願いいたします。