車の免許を取るまでの話 #2
緊急事態宣言が出た影響でしばらく教習が受けられなかった期間を挟んで久しぶりの教習の日、ここで、前回少し触れた苦すぎる出来事が発生してしまいました。
その日の担当は、初めましての女性指導員さんでした。
第一印象はテキパキしてるけどフレンドリーそうな方。
その日の主な練習は左カーブ。
上手くできず脱輪してしまったり、直線を走っていても中央に寄ってしまったり…
教えられたことを「こうすればできるんだ」と頭で分かってはいても、いざ運転するとなったら思ったようにハンドル操作や目線ができず、なかなか上手くいきませんでした。
その日の指導員さんが、私の今までの経験上、苦手とするタイプの教え方をする方で、まだ3回くらいしか教習を受けておらず慣れていなくて、一生懸命やっているのに、バカにされているような感じで、
メンタルがもはや豆腐レベルじゃ収まりきらないほどに激弱な私は泣きながら教習を受け、早く時間が過ぎることを願うばかり…
指導員さんは、私が泣いていることに気づいていたのか、マスクをしていたから気づいていなかったのか、私が「はい」しか言わなくなって口数が少なくなっても、泣いていることには触れず、そのまま教習は進みました。
以前書いた、『言いたいことが言えない』という自分の面倒くさい性質のうちの一つなのですが、少しでも言いたいことが言える人間だったら、別の人にでも泣いていることを伝えてどうにかできたかもしれませんが、言えなかったのは本当に自分の不甲斐ない所。
その後も泣きながら学科を受けて、家に帰って大号泣。
母親が気づいてくれて、私のあまりの傷心ぶりに、自動車学校に行って事の顛末を説明してくれ、その指導員さんが担当にならないようにしてくださいました。
その際、自動車学校側から「診断書を提出した方が免許を取るのにも円滑」と言われ、通っている病院に診断書を書いてもらうことになり、約1ヵ月、教習を休むことになりました。
しかし、しばらくトラウマのように頭から離れず、自然と涙が溢れてきて、
「何か新しいことを始めると往々にしてこういうことになってしまう。またやってしまった…」と、こんな自分が憎く、なんとも形容しがたい絶望感に襲われていました。
ですが、母親は「私も免許を取るときは大変だったし、皆一発で上手くいくわけじゃないから大丈夫」と、次の日には買い物に連れて行ってくれ、本当に励ましてくれました。
「また借りを作ってしまった…」と申し訳なさも感じつつ、いつもこんな私を支えてくれていて、本当に感謝でいっぱいです。
#3に続きます。
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