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【写真解説】草原の貴公子


OM-D E-M1 Mark II+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

秋の夕方に、河川敷のチガヤ群落に棲むウスバカマキリのオスを撮影した一枚。

茂みの中に棲むカマキリであることを表現したい

ウスバカマキリは、乾燥草原の茂みに棲むカマキリです。
茂みに潜り込んで生活している感じを写真で表現するためには、ある程度引きで構図を作って環境を入れ込むといい感じになります。
この時はウスバカマキリが画面の1/2以上にならないくらいに引いて構図を決めました。

背景のごちゃつきを最小限に

草むらを背景にする以上、背景のごちゃつきからは逃げられません。
ごちゃつきを最小限にするために、ズームは望遠端の40mmに伸ばし、絞りも開放まで開きました。
加えてレンズは可能な限り地面と水平に構えて地面に向かないようにしました。

顔はこっちを向いている

ウスバカマキリはあまりこっちを向いてくれないカマキリです。
少しでも驚かせるとすぐにそっぽを向いて逃げ出してしまいます。
カマキリが落ち着くまで待つのも大事だったりします。

西日

西日が差す時間帯に撮影したので、西日の雰囲気を写真に収めようと思いましたが、西日を意識しすぎて逆光や半逆光を選ぶとコントラストがきつくなりすぎるので、出来る限り順光で撮るようにしました。
西日の温度感が残るように現像時も意識しました。

前ボケで視線誘導

手前に邪魔な枯れ草があったので、なんとか避けようとしましたがなかなか良い角度が見つからないので、諦めて前ボケにしたら意外といい感じになりました。
額縁構図っていうほどではないですが視線誘導に役立っているような気もします。

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