ストレスを認識しよう~ストレスマネージメントその2
自分が今、ストレスを感じている状態かどうかってわかりますか?
下記の記事で、ストレスは外部からのプレッシャーに対する応答、と書きました。
人は、常に外部からの刺激を受けます。
例えば気温。
清々しく晴れた春のポカポカとした日は、多くの人は心地よいと思います。
一方、春が終わって真夏日となった日、外に出ると
また厳しい夏がやって来た
と感じると思います。
ですが、猛暑日が続くと、少し気温が下がって真夏日となったら、
今日は夏らしい気持ちいい日
と感じるかもしれません。
人は、刺激には慣れてしまうんです。
同じ刺激を受けているのにも関わらす。
ペットボトルを二本、いつもより余計に鞄に入れると、出掛けるときは
いつもより鞄が重いな
と気付くと思います。
しかし、少しずつ、体重が1kg増えた場合、その変化には気付きません。
人は、急峻な変化には敏感ですが、
ゆっくりとした変化には鈍感です。
この、ゆっくりとした変化に気付き、
ストレスを感じていると認識することが、ストレスマネージメントの第一歩です。
明らかに感じていることがわかるならば、まずは第一歩はクリアです。
ですが、自分でも気づかないうちに、少しずつプレッシャーを受けていると、ストレスを感じていることがわからなくなってしまいます。
ここで、先の記事と同じく、工学的に例えながら考えます。
下図に、プレッシャーを物体のある面が受けた時の物体の変化を示します。
プレッシャーによって物体の一部が押されるので、元の形から変形します。
変形の例として、弾性変形と塑性変形を示します。
弾性変形は、変形した状態で、内部に弾性エネルギーが蓄えられています。
塑性変形は、変形した状態で安定しています。
塑性変形では貯えられているエネルギーは、熱となって発散されています。
これを、心理的なストレスと対比すると、ストレスを感じている人は、弾性変形していると見なせます。
つまり、外部からのプレッシャーに対して、反発しようと内部にエネルギーをためている状態。
この、反発しようとする力がストレスです。
では、塑性変形すればいいのか、と言うと必ずしもそうとは言えません。
塑性変形をすると、ひずみが残ります。
ひずみによって強く(固く)なることもありますが、ひずみが大きくなりすぎると壊れてしまいます。
また、弾性変形無しに塑性変形は生じません。
弾性変形の限界を越えて始めて塑性変形は生じます。よって、プレッシャーのある状態では、常に内部に弾性エネルギーが蓄えられています。
なので、どちらの状態にしろ、どういう状態かを正しく把握することが重要です。
これらの状態に急に変化したら、多くの人は気付きます。しかし、この変化がゆっくりだと気付きにくいです。
でも、体は正直です。
内部にエネルギーが蓄えられているので、表面はピリピリしています。
そのため、例えば、音に鋭くなるなど、外からの刺激に敏感になります。
また、エネルギーが蓄えられているので、体温が変化したりします。
このように、体に生じる変化は人それぞれです。
だから、あらかじめ、ストレスを受けていると自分が気づいたときに、体の変化を把握しておくことが重要です。
ストレスチェックで検索すると、たくさんのサイトがヒットします。
自分なりのストレスのサインを探してみましょう。
自分の体の変化に気づこう。
次の記事は下記
※この記事の表紙画像はfujiwaraさんによる写真ACからの写真を使用しています。
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