MS-Wordで表に対して相互参照を使って本文のレイアウトが崩れた
Wordには相互参照という機能があります。これは、例えば下記のような文書があり、「表1」という表記を本文に入れたい場合において、表とリンクして、本文中の記載を自動更新する機能です。
この機能の嬉しさは、文章を作成するときに、途中に表を増やしても、その番号を自動的に更新できる点にあります。
しかし、このように一旦設定した後、表1の前で改行や改ページをすると、本文のレイアウトも乱れます。
この問題に今回悩まされたので、再現試験をしながら対応を整理しました。
全体をまとめた動画は下記です。
結論
【暫定対策】
一旦本文中の相互参照を削除し、もう一度設定する。
【本質対策】
表のキャプションの先頭にカーソルを置いて改行や改ページをしない。
原因(推測)
たぶん、下記のようになっていると思う。
相互参照では、キャプションの領域を切り出している(下図のようにキャプションの前後にかっこがあり、その内部を参照している)
キャプション前にカーソルを置いた場合、カーソルはかっこの内側になる。その状態で改行すると、改行記号も含めてかっこ内に含まれる。
キャプションの前にカーソルを置いて改ページをした場合も同様。
このため、フィールドの更新を行うと、本文中に改行記号や改ページ記号もコピーされた形となり、本文のレイアウトがくずれてしまう。
最後に
Texと原理は一緒だと思う。相互参照する位置が表示できればもっと早く対策できたかもしれないなあ。
今回は締め切りぎりぎりでこれに伴うレイアウト崩れに遭遇した。(文書ではレイアウト整えても印刷時に乱れるという事態で結局改ページを削除し相互参照をやり直した)
そのため備忘録として整理しました。
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