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「何者」朝井リョウ著を読んで

オーディブルにしてから読書量がかなり増えた。
眠る前は特におすすめ。
タイマーを30分にして聞いている。

現代は誰もが簡単に発信できる時代だ。
誰もが、何者かになろうとしている。
しかし、誰もが、何者かにはなれない。

なれるのは、結局は
よりよい自分だ。
自分にしかなれない。

人は、
「自分は、人とは違う」と
思いたい生き物なのだと思う。

私は違うと主張したいのだ。
しかし、私は私でしかない。
私がなれるのは、
私のよりよいバージョン。

くだらない、愚かなことだとすることは
人それぞれ違うと思うが
自分がそんなことはくだらないと思っていることを
他の誰かがしていると、それを見下す。

シンプルな身近な例を出すとすれば
食べもののこと。
ヴィーガンは、雑食者たちを見下す。
雑食者たちは、ヴィーガンを見下し
糖質制限者は、玄米菜食者を見下し
玄米菜食者は、添加物たっぷりの
加工品を食べている人を見下す。

他にも小さなこと。
テレビを見ない人は
テレビにくぎ付けの人を冷笑し
スマホ断食をしている人は
スマホに支配されている人を冷笑する。
というように。

これらの例は少し語弊があると思うが
自分の信念以外のものを
受け付けない傾向が強い
ということを言いたかったため
シンプルに書いただけである。

自分には、自分の真実があって
自分の信念に基づいてやっているのだが
自分の信念(コアビリーフ)さえ
変化していくものなのである。

そして、人それぞれ違うのは当たり前のことで
自分は、その他大勢の一部であるということ。
自分は、みんなの一部であるということ。
そのなかで
自分は、ただ、よりよい自分に向かって
生きていくのだということ。

朝井リョウさんの作品を
「正欲」「何者」と読んだが、
自分にとって、すごく良かった。
私は、まあ、平凡に悩みや失敗などもあったけれど
どちらかと言えば
そんなに苦しんだり考えたりしないで
平凡の中で、うまいことハッピーに
自分の好きなことやり続けて
生きてこれたと感じれるので
いろんな考え方を味わうことができてよかった。

オーディブルで小説を読むのは
ものすごく楽しい。
小説そのものも素晴らしいが
ナレーターの方が、お上手で
自分を違う世界に連れて行ってくれる。

サピエンス全史が面白すぎたので
こちらの本も読み始めた。
不老の世界にむけて
現実に動き出しているということは
驚きの事実だ。

この方の本は、興味があったけれど
分厚いので、読むところまで気力がなかったのだが
オーディブルで聞く読書にしてから、
サピエンス全史を上下。読んだ。
オーディブルに切り替えて本当に良かった。
読書量も増えたし、読書の幅が広がった。

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