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うつ病は他人から攻撃される「やまい」であり、これは永遠に続く。

自身の事を赤裸々に綴ることは恥ずかしいが、心を銃で撃たれ、傷口を塞ぎたいがために、記す。

私は、うつ病です。

今は安定剤を服用していないので、「でした」の方が正しいかもしれない。
でも、いつ同じことになるのか分からないので、「です」なのかもしれない。

退職した前職では、社内インフラ担当だった。
社内インフラというと、少し理解のある方ならお察しいただける通り、なんでも屋だし、いつだってイレギュラー対応だ。

IT関連に疎い人種からみれば、何をやっているのか分からない担当仕事のため、残業をすることに理解が得られなかった。
劣悪すぎる労働環境に加え、何年も何年も社会人における男尊女卑の思想を周りから言われ続け、小さな淀みが蓄積されていた。

「残業しているような女は女じゃない」
「上級職に就きたいのなら、結婚・出産を望むな」
「仕事ばかりにかまけてないで、女としての幸せを手に入れたら」

父親からも
「いつまで家にいるんだ」
「嫁に行かず恥ずかしい」

そう言われ続けていた。
(限界が突破し大喧嘩をしたので、今ではもう、家族は誰も何も言わない。)

前職には、パワーハラスメントを繰り返して行なう人間がいた。
組織のNo2でもあり、その人の所為で辞めた職員は多数いる。
体調を崩した職員も多数いる。
過去に色んな人達が、状況を訴えても、トップが一切取り合わなかった。

頼もしい課長も、理不尽でなおかつ横暴なパワハラ発言を繰り返され、ただ言葉の暴力を受けるサンドバック状態。

私は元々、労働環境を変えるために、意見を色々あげていたため、上層部から目をつけられていた。

ずっと守ってくれていた直属の上司が定年退職を機にいなくなり、No2から、権力を駆使した個人的な嫌がらせを受け、メンタルが病んでいった。

周りに相談をしても、どうすることもできなくて。
「辛いのは分るけど、我慢するしかない。」
要望を出しても、回答すらされなかった。

仕事中に突然、涙が溢れ泣き出す。
自然と心が塞いでいき、いつからか夜中に壁を叩きながら「死にたい、死にたい」と何度も何度も繰り返していた。


私が死にたいと発狂した事実は、信頼を置いていた先輩と、新しい部署の上司にしか話していなくて、周りにはいつもどおりの「明るい私」でしかなく、安定剤を服用するようになって数か月たったころ、ようやく吐露した相手が数人いた。

私にとって信頼関係を築けていた人達で、今までの子細を話した。
でも「死にたい」という話は、言えなかった。


9/1から、4ヵ月ぶりにバイトで社会復帰をした。
前職の関連事業所ではあるが、声をかけてくれたオジサンが、同じ職場で働いていたこともあり、融通をきかせてくれるうえに、私も知っている仕事なので、働きやすい。
就職活動をしながら働くにはもってこいの環境で、何よりも、オジサンには冬に精神科の病院でばったりあってしまっていたので、私が内服をしていることを知っている。

リハビリを兼ねての社会復帰。
まだまだ、自分の心がどう転ぶか分からなくて、爆弾を抱えているようなものだ。

関連事業所に勤めているため、前職でお世話になった人達には、9/1の夜に挨拶の連絡をした。
心から心配をしてくれていた方もいて、他から聞いて不義理になってしまっては悪いという思いから。

ほとんどの人が、バイトでも、社会復帰をしたことに良かったと言ってくれ、無理せずに。と言ってくれた。

面倒見の良い方は、私が辞めた後も月1回ぐらいのペースで、どうしてる?
と連絡をずっとくれていて、自分のペースでやるんだよ、と暖かいメッセージをくれた。
「休むことが必要だったんだよ」と言ってくれていた。


そして。
退職後にまた元気が出たら連絡をちょうだいとメッセージを貰っていた70歳のオジイサンさんから、心を撃ち抜かれるような、返事がきた。

「いろいろあるけど、自分を抑えて、堪えて、我慢して勤めていると良い方向に向いてくるよ」

そうか。
死にたい衝動に駆られていて、苦しんで、発狂した私は、
70歳のオジイサンからみれば、我慢が足りなくて退職した人間なんだ。

ただ、悲しかった。

確かに、なんでも我慢すれば、時が経てばひらけてくる道はある。

でも、ね。
目の前の笑っている人間が、心から笑っているのか。どれだけ深い傷を負っているのかは、本人にしか分からない。
劇的に痩せたり、円形脱毛症になったり、自傷行為をしたり、眼に映る何かがなければ、傷ついていると思わないのか。
それを推し測ろうとせず、自分の考えを一方的に言うのは、ただの暴力だ。

うつ病は、肉も抉れていないし、血も流れていない、見えない病気。

人の痛みを分かろうとしない人間からは、これからも永遠に攻撃をうける病だ。



私は、うつ病と診断されて、双極性障害Ⅱ型かも???と医者に言われて、初めてほっとした。
自分を知って、初めて解決策が見えてくる。

私はキャパが広くないうえに、不器用。
だから、うつ状態になってしまっても、仕方がないし、そういう要因がある自分も、自分なんだ。

メンタルを整えていくには、向き合いたくない自分の弱さを知って、限界を知って、柳の木のようなしなやかな精神を育てること。
自分の人生を終わらせたいと思うことは何度でもある。けど、その時が来るまで生きていくしかない。

自分とは違う価値観だ。って受け流せるようになっていきたい。


自分で言うのもなんだけど。うつ状態になる人は、とても仕事を頑張っている人だよ。
色んな事に追い詰められて追い詰められて・・・パンクをしてしまう。
もちろん、決して許されないセクハラで追い詰められて、参ってしまう人だっている。

休むことが必要だった私が、どのように社会復帰をしていけば良いのか、悩みが尽きない。

でも、メンタルを病んで休んでいた人を端から否定するような会社は、勤めてはいけない。
メンタルを病むなんて、我慢できない人間なんだ、甘い考えだ。などと思うような人事担当者のいる会社は、社員を大切にしない。

そんな鉄則を頭の片隅に置きながら、まずは自分がやりたいと思える仕事を、人と触れ合いながら探していこうと思う。

生きてる限り、人と関わらずには生きていけないから。


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