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3_4『コンヴィヴィアリティのための道具』

イヴァン・イリイチ / ちくま学芸文庫 / 1989年

2008年に都市部の人口が郊外の人口を超えたと聞いた。都市化は人類の大発明でもあるが、一方で今回のような脆弱性も垣間見える。イリイチはこういった成長の良い面と、その後にやってくるマイナス面を発展における二つの分水嶺と言った。今の状況の中で、リモートワークやwebによるコミュニケーション、他にも大きな変化が今後あるかもしれない。
しかし、その制度や社会の流れは本当に人を豊かにするのだろうか?
受け入れざる得ない道具や制度ではなく、自らが創造的に使いこなせる道具や制度が必要だ。そして、それはどんなものだろうか。自分も含めて考えていきたい。

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推薦者:藤木俊大(PEAKSTUDIO)
1983年 福岡県生まれ
2008年 東北大学大学院工学研究科都市建築学専攻修了
2008-2013年 山本理顕設計工場勤務
2014年 PEAKSTUDIO設立(2015年法人化)
 代表作に「南三陸町役場庁舎」(日本建築学会作品選集新人賞ほか)

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