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3_2『かかわり方の学び方』

西村佳哲 / 筑摩書房 / 2011

 先日、徳島県神山町を訪問した。創造的過疎を目指す神山町のまちづくりは、西村さんのワークショップの役割が大きかったということを聞いた。僕たちのワークショップ を見直す上で、この本を手に取った。
 本書は、15人へのインタビューからファシリテーターとは何かを探る。同時に働き方研究家である著者は、インタビューを通して「いい仕事」についても考察する。
 私たちは、仕事を介して、人に関わり、関わられて生きている。知識や技術は学びやすく、一通り学べば、一人前になる考える人も多い。しかしそれだけでは設計を習得したことにならない。デザインする過程でに、人と関わり、都市・空間と関わっていく。自分自身が、どういうあり方で仕事に関わっていくのか。
 昨年末に、はりゅうウッドスタジオの芳賀沼整さんが永眠した。整さんとの社内ミーティングは、そのほとんどが仕事のあり方や姿勢に関するものだったことを思い出した。

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滑田崇志(はりゅうウッドスタジオ代表取締役)
2005年 東北大学大学院修士課程修了
2006年 はりゅうウッドスタジオ入社
    同代表取締役(取締役 芳賀沼 整)
2010年 「つちかまくらの家」SDレビュー入選
2013年 「はりゅうの箱」JIA東北住宅大賞
2016年  「はりゅうの箱」日本建築学会作品選集新人賞

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