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年間の収支が黒字か、赤字かを簡単に知る方法 ライフプラン・キャッシュフロー表のフォローの仕方

年間収支を簡単に算出する方法

年間収支は「収入」-「支出」+「金融資産の運用損益」で、その年が黒字か、赤字かを判断する指標になります。

 黒字であればいいのですが、赤字の場合は対策を考える必要があります。

 それでは、年間収支を簡単に算出するには、どうしたらよいのでしょうか。

 臨時収入も含めて収入の変化を細かくチェックしたり、家計簿をつけて生活費の増減を把握する場合、パソコンやスマホのアプリを利用したとしても、データの入力だけでもかなりの労力を使うことになるでしょう。

 コツは、結果を大づかみにすることです。

 銀行、証券会社、保険会社の口座における各年末の残高を集計することにより、年末における金融資産残高を確認します。

 これは、ファイナンシャルプランナーが作成するキャッシュフロー表の「年末の金融資産残高」に相当するものとなります。

 前年末と今年末の金融資産残高を比較することで、今年が黒字であったか、赤字であったか、すなわち今年の「成績」である年間収支が分かります。

 これを年ごとに比較していくことにより、それぞれの年の年間収支を把握できるという仕組みです。

 サンプルとして、以下の表(金融資産残高変化)を作成してみました。

 表を見て分かるように、銀行の場合は定期預金、普通預金、外貨預金、証券会社の場合は株式、投資信託、国債等の債券に分類しています。

 銀行や証券会社ごとに年末の残高を調べ、それを集計するだけでこのような表は作成できます。

 表の「増減額」を見ると、その年の成績、すなわち年間収支が分かることになります。

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キャッシュフロー表をフォローする方法

 上記の結果に基づいてキャッシュフロー表をフォローするには、ファイナンシャルプランナーが作成したキャッシュフロー表の年末金融資産残高と、実際の年末金融資産残高を比較すればよいことになります。

対象年          2021年   2022年   2023年   2024年

キャッシュフロー表   550万円  700万円  800万円  850万円

の年末金融資産残高

実際の年末金融資産残高 550万円  650万円  510万円  480万円


 上記のようなキャッシュフローを想定すると、2年目の2022年から計画どおりにいかず、3年目の2023年には明らかに計画から外れていることが分かります。

 こうした状況を確認できたら、収入の減少によるものなのか、それとも支出が増加しているのか、その原因を突き止める必要があります。

 収入の項目はそう多くないので分かりやすいと思いますが、支出の場合は項目が多いので、生活費が増えているのか、または学費や住宅費が増加したためなのか、その原因を見つけて改善策を考える必要があります。

 これを迅速に行い、改善策を講じることこそ、キャッシュフロー表を作る目的ということができます。

最後に

 今回は、銀行口座や証券口座の年末残高を確認することにより、その年の成績である年間収支を算出し、それをキャッシュフロー表のフォローに役立てる方法を紹介しました。




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