楽しくないことはしたくない。フランス語のお勉強
今年の春から、完全な独学でフランス語の勉強を始めました。
学生時代のトラウマがあるので(※)、いきなり教室に通って対面とかはハードル高め。オンラインレッスンはどうかというと、先生とは言え、知らない人と空気を読みながら画面越しに何話せばいいのかに気を取られそうで、やはり今はしんどいなと断念しました。
※:前回の記事もよろしければご覧ください
(前回の記事のタイトルを踏襲してシリーズ化しようと思ったのですが、なんか壮大な話になりそうなのでやめます。タイトルに全く触れてない上、序章とか書いといてすみません。)
喋れるようにならなければいけないんだけど、とにかくわからなさすぎるので人と対面するのが怖いのです。
結構なビビリなんです。
とはいえできることは、やり始めよう。
大学受験のための英文法は嫌いではなかったので、今回のフランス語も文法から着手し、テキストを一巡終わらせました。
実に大学の第二外国語以来、10何年ぶり。わからないところは飛ばしつつも、結構サクサク進んだと思います。
ところが。
文法をさらったところで全然喋れる気がしない。
むしろ途方も無く広い海原を見たようで、目指す大陸は遠ざかった気さえしてしまい・・・
理由を考えました。
実際の会話を聞いていないからだ。
まずもって、今の私はフランス語の音に慣れていません。
音節とかイントネーションとか、全然馴染みがないから「言語」に聞こえないのです。
様々な英語教材が推している、とにかく、音を浴びるように聞くという手法を自分でやってみよう。
フランス語を話せる人におすすめされた学習用の動画を見てみることにしました。
が、むっ、難しい・・・なんか映像の内容もちょっと理解不能。
そうだ、フランスの子ども用教材だ。子供向けなら、簡単な言葉で話しているはず・・・!
簡易な英語⇒フランス語の教材なので、意味はもちろん分かるけど、こういうのは求めていないのです。
楽しくないこと・嫌なことはしたくない性分なので、慣れるまで継続することはできませんでした。
さて、どうしたものか。また理由を考えました。
そもそも、いままで見てきたのは見慣れない異国の文化や全く知らない謎のキャラクターたち。
それらを受け入れること=視覚情報に全神経を持っていかれるから、音にまで気が回らないのです。
視覚情報に気を取られず、自然に見られる何か良い方法はないか・・・?
突然ひらめきました。バーバパパだ。
▲ みんなだいすき バーバパパ
https://www.facebook.com/barbapapa.official/より引用
私はバーバパパが好きで、子供の頃、よく絵本を読んだものです。
彼らはフランスで誕生しました。
慣れ親しんだこのアニメなら、余計な情報に惑わされず音に集中できるのでは!
早速フランス語版のアニメを探して、見てみました。
(動画挿入ができないのでテキストリンクにしています)
ああ、久しぶり!見慣れたバーバファミリーたちよ。
古くからの友達のようで、安心して見ていられます。
すると、なんと音に集中できるではありませんか。言語として聞こえる。
意味は細かくわからないながらも、ストーリーも絵本で何となく記憶に残っているので、
「Regardez!(見て!)」「Qu'est-ce que c'est?(これは何?)」など
簡単な単語や言い回しもところどころだけど拾える感覚もあり楽しくなってきました。
気づいたら何本もぶっ通しで見ていました。
このパターンで行くと、すでに馴染みがあるものをフランス語で聞くと良いみたいだと気づきました。
他に慣れ親しんでいるもので、フランス語で動画があるもの・・・ディズニーだ。
Disney FRというチャンネルを見つけました。
アナ雪、ライオンキング、美女と野獣、アラジン・・・知ってる曲ばかりです。
お気に入りはモアナ。
フランス語の音に慣れるのが目的なので、今は意味がわからなくてもOK
知ってるメロディであるというだけで、ハードルがひとつ下がるものですね。
シャドーイングも、今はムリにやろうと思わないようにしています。
日本語字幕、フランス語字幕、英語字幕も表示させません。
耳に残った音をとぎれとぎれ真似したり、しなかったり。
子供の頃、好きなアニメの主題歌は言葉の意味がわからなくても空で歌えていました。それとおんなじ。
家事の間に手当り次第聞いています。
この感じだと、ジブリも同様の効果を得られそうな気がしてます。
さすがにYouTubeで全編アップされてないので、ちょっと探してみたいと思ってます。
フランス語を勉強する方法は世の中に情報がたくさん溢れているわけですが、でもどれも今の私にはまだ難しいことばかりでした。
「(提示されてる情報を試す)それ以前の問題」だと気づけたことで、過剰に「自分は向いてない」と思わず、諦めずにがくんがくんとハードルを下げることができました。
誰かの言ったことを試して合わなかったら、自分の無理がないやり方、準備運動を、自分で見つけること。
私の場合は音楽が好きだったり、お気に入りのキャラクターがいたからそこから入っていったけど、入口は人それぞれでいいと思います。
料理でも、囲碁でも将棋でも、野球でも、そのほかニッチな趣味なんでも。
「フランス語勉強してる」じゃなくて、「元々好きなものをたまたまフランス語で見てる・聞いてる」と自分を騙すの結構いいです。
「ちょっとわかった」って感じるだけでも自信になるし、嬉しいから続けたくなるものですね。
もちろん、物事の習得には「守破離」が基本ですが、気持ちを自分で作っていく工夫ってだいじ。
まずは慣れることから始まった、私のフランス語学習。
どうなる事やら、という感じですが、できるだけ楽しくなるスイッチを見つけて続けていきたいと思います。
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