No.33 政治に関心があるかと問われると
七夕であり、東京都知事選の日でもあった今日。
私は北海道民だけど、今回の東京都知事選は注目していた。34年生きてきて今が一番政治に関心があるからかもしれない。
選挙権を有してから、選挙に行かなかったことは(記憶の限りでは)一度もない。でも、だからと言って政治に関心があったか? と言われると、私はほぼ「無関心」だったかもしれない。家に投票券が届いて、それを見てなんとなく「選挙行かなきゃなあ」と思って、とりあえず知っている名前を書く。20代前半の頃はそんな感じだったと思う。
今日の夕方のニュースで誰かが「投票率が上がる=政治への関心が高まっていると考えてもよいが、ただ投票率を上げることが目的になってしまうのはよくない」という趣旨の話をしていた。確かになぁ。
政治の話をすると、だいたいケンカになる。私はずっとそう思っていた。
親戚のおじさんたちが酒の肴に政治の話をしているようなときはそうでもないけど、素面で政治の話をしている人はたいがい衝突しているように見えた。あくまで私が見てきた光景にすぎないが。
同じ意見しか認めない、自分と違う政治観の持ち主は頭がおかしい、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いという感じで、建設的な対話どころか、会話のキャッチボールもできない。ここにおいては多様性など認められない。
そう感じてしまう経験を繰り返して、私は政治の話を他人と殆どしなくなった。
ずっと無関心だったわけではない。年を重ねるごとに関心は強まっていって、日々のニュースを見て感じることは増えていった。
それをアウトプットすることはない。波風を立てたくないから。
でも本当はアウトプットできたほうが、政治への関心はもっと育ったんだろうなと思う。
最近は法を学んでいるのもあって、政治の面白さを感じている。同時に、自分の思慮の浅さを痛感したりもする。「政治は最低10年は見続けてからモノを言え」と、いつかのどこかで誰かが言っていた。それってどうなの? と少々疑問を感じる部分もある言葉だが、言いたいことはよくわかる。
オブラートに包んだり隠したりしながら、政治についての今の自分の考えをつらつら書いてきたけど、果たして10年後の私はその時の日本・世界の政治を見て、何を感じているのだろうか。
人には見せなくても、自分だけの記録としてどこかに書き記しておいてもよいかもしれない。
とりあえず今回の東京都知事選は、なかなか興味深くて面白かった。
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