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昭和の記者のしごと

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世の中で起こっていること、さらにかって起こったこと―歴史と言いましょうかーそうしたことを理解するには伝える側がどのような方法で取材し、叙述しているのか理解するのが有力な方法だ、と… もっと読む
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記事一覧

昭和の記者のしごと㉒忘れえぬ昭和の人びと

第3部 忘れえぬ昭和の人々 〇弁護士・坂東克彦さん 「新潟水俣病の30年―ある弁護士の回…

中庸時評
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昭和の記者のしごと㉑記者育成の方法

第2部記者の知恵 第4章記者育成の方法人材育成のシステムがない記者の世界  マスコミ、特…

中庸時評
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昭和の記者のしごと⑳記者とデスクの関係

第2部記者の知恵 第3章記者とデスクの関係記者のあるところ、デスクあり  ジャーナリズム…

中庸時評
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昭和の記者のしごと⑲勉強会の効用

第2部記者の知恵 第2章勉強会の効用 大裁判の取材対応で始まった勉強会 勉強会というの…

中庸時評
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昭和の記者のしごと⑱取材メモの研究

 記者が取材し、それをもとに原稿を書く、という本来の業務を進めるために苦心して編み出した…

中庸時評
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昭和の記者のしごと⑰番外編・4つの取材エピソード

第1部第16章 4つの取材エピソード  (1)王さんと愛子さん  私はプロ野球・ジャイア…

中庸時評
1年前
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昭和の記者のしごと⑯長期拘留と国策捜査

第15章 長期拘留と国策捜査検察の捜査を評論する  この本は1部~3部を通じてすべて私が記者として体験、取材したことばかりを叙述しています。ところがこの第1部15章の内容だけは性格が違い、自分で取材したのではない、いくつかの事件についての検察の捜査に対する批判、いわば私の評論です。  この中に出てくる事件は、発覚から事件処理までが、昭和から平成にまたがることになったリクルート事件を除き、いずれも平成になってから問題になった事件ばかり。と言って、昭和と関係のない事件ではありま

昭和の記者のしごと⑮記者に求められるもの

第1部第14章 記者に求められるもの 放送記者と新聞記者はどう違うか よく質問される、…

中庸時評
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昭和の記者のしごと⑭外国人労働者

第1部第13章 日本経済を左右する外国人労働者問題 外国人労働者を包括的に取材した先駆的…

中庸時評
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昭和の記者のしごと⑬左遷

第1部第13章 「左遷」の効用 日本の記者でフリーというのは少なく、大半はサラリーマン記者…

中庸時評
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昭和の記者のしごと⑫匿名報道 

第1部11章 匿名報道の条件考査室からのきびしい批判  新聞社や放送局には、組織の名称は…

中庸時評
1年前
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昭和の記者のしごと⑪ニュースを作る

第1部10章“ニュースを作る“ 阪神淡路大震災の場合首都圏にとって大問題を提起、答は阪神…

中庸時評
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昭和の記者のしごと⑩巨額農家負債(2)

第1部第9章 巨額農家負債(2)―取材拒否と抗議、農協との対決負債農家と組合長の対決イン…

中庸時評
1年前
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昭和の記者のしごと⑨巨額農家負債(1)

第1部第8章、巨額農家負債(1)―「怒り」が取材の原動力「豊作の影で」の企画がきっかけ 農家負債問題の取材は私の記者、デスク生活の中でも忘れられないものの一つです。この企画は1985年秋、東北地方がかってないほどの米の豊作に恵まれたことがきっかけで生まれました。当時遊軍記者(担当がフリー)だった瓜田英光記者から「豊作の影で」という企画の提案がありました。(1)やませ地帯も豊作だったが、これは様々な技術対策が実を結んだのか、それとも単に天候が良かったためなのか(2)豊作の蔭で