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アマチュア陶芸家。やきもの制作日誌。主に普段使いの器を作っています。 作っていて思うこ…

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アマチュア陶芸家。やきもの制作日誌。主に普段使いの器を作っています。 作っていて思うこと。気付いたこと。作りたいもの。気になるターム:民芸。作る経験や制作プロセスから社会とシェアできる価値を引き出すのが目標。 作る・使う・暮らすことの関係や現代における手仕事の意義も気になります

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  • 陶芸制作日誌

    アマチュア陶芸家が作っていて思うこと。気付いたこと。作りたいもの。制作プロセスの覚書。作品制作を深めていくのと客観化がとりあえずの目的です。

最近の記事

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陶芸日誌7 絵付け・窯詰めを終える

    • 陶芸日誌6 シェアスペース・キッチン用直径17センチ皿の制作

      これから新規オープンする場所で使う皿とマグカップの依頼を頂きました。 そこはシェアスペース的な場所とのこと。建物内には物販・カフェ・キッチンスペースがある。 飲食に関しては、特定の店がずっと借りるのではなく、期間限定にして、色々な店にどんどん入ってもらおう、入れ替えていこうという趣旨。 そういうわけで様々な店が使用する食器となる。 打ち合わせの結果、スイーツ等を載せる(どらやき屋さんの出店予定あり)小皿と、メインの料理を載せる皿の2種類のオファー。それとマグカップ。各

      • 沖縄読谷村 陶眞窯さん訪問(続き)とtouカフェ&ギャラリーさんへ

        遅い更新ですが、沖縄やちむん旅行記の続きです 陶眞窯さんでは工房内にショップがあり、読谷村共販センターよりも更に安く買うことができました・・。まあ、共販センターで陶眞窯さんを知ることができたので仕方の無いことですね。 陶眞窯さんは工房内に、きちんとしたショップがありました。陶芸の教室を行い、やちむん製作見学まで可能な窯元です。更に、那覇のやちむん通りに直売店の『ギャラリー群青』も開設されています。 ただ焼きものを作るのに専念する(作って、問屋へ卸す)のではなく、やちむん

        • 沖縄窯元見学 陶眞窯さん

          読谷村共販センターで、「読谷やちむん巡り」が開催されており、いろいろな窯元にお邪魔できるとわかり、陶眞窯さんにやってきました。写真撮影とネット掲載を了承頂いています。ありがとうございました。 〇制作スペース(電動ロクロ作業、おそらく絵付けなどの加飾作業、施釉場、ガス窯、土置場など) 〇展示販売スペース 〇陶芸体験スペース などが工房内にあり、広いです。 ↓ ロクロ作業場 一番奥のロクロでは職人さんが大きな酒壺を成形中。そして↓こちらへ干す。酒壺は間近で見ると大きい

        陶芸日誌7 絵付け・窯詰めを終える

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        • 陶芸日誌6 シェアスペース・キッチン用直径17センチ皿の制作

        • 沖縄読谷村 陶眞窯さん訪問(続き)とtouカフェ&ギャラリーさんへ

        • 沖縄窯元見学 陶眞窯さん

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        • 陶芸制作日誌
          5本

        記事

          沖縄の読谷村窯元めぐりが楽しい

          今年は暖冬ですが、沖縄はやはり、更に暖かかった。他のアジアの国へ行ったときもそうですが、飛行機から降りた時、その場所の空気や湿度がむっと押しよせる感覚が好きで、特に、南方のあの感じが「やって来たぜ」と思います。 読谷村でのやちむん市(2/22・2/23)が目的で沖縄へ。 各窯元が、ゆんた市駐車場という所に集結して、大きな市になる筈でした。 が、今年は新型コロナウイルス感染拡大への懸念から中止。 幸いなことに、窯元の工房をオープンにして、だれでも見学することができる「読

          沖縄の読谷村窯元めぐりが楽しい

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          陶芸制作日誌5 ろくろで一輪挿しを成形

          陶芸制作日誌5 ろくろで一輪挿しを成形

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          山茶碗の楽しさ

          山茶碗と呼ばれる碗があって、美濃(現在の岐阜県東濃地域)・瀬戸・常滑など東海地方で焼かれていた。 12世紀から15世紀、平安末から室町時代にかけて作られ、無釉で大量に重ね焼きして、焼成。 名前の由来は、山(窯跡)で、大量に廃棄されるほどあったからとか、聞いたことがある。 サッとかスッーとかいう感じで、素早く次から次へとろくろをひいていたと思う。器に動きがある。 それが楽しい。 この写真の山茶碗は確か美濃で作られたものだったが、美濃の土は細かく薄く作れる。ろくろが

          山茶碗の楽しさ

          呉須で線描きしたリムのある小鉢

          これまでの投稿が焼成前の写真ばかりなので、以前に焼いたものの写真を。 これまでの記事は磁器土を使用していますが(真っ白で焼成後は指で弾くとキンキンと高い音がする)、こちらの小鉢は白い粘土で作られています。 磁器土よりももっとさっくり(ざっくり?)した土で、可塑性があり、ロクロ引きしやすい土でした。 高台の釉薬がかかっていない土部分を触るとさっくり感がわかります。 焼いた後も、磁器土より密度がないのか、軽い。 それで、リムなどに呉須(「ごす」・コバルト主成分の金属)を

          呉須で線描きしたリムのある小鉢

          陶芸制作日誌4 ろくろの線

          ろくろで円柱型の器を作る。 使うなら、ビアカップとかになるサイズ。 ろくろで土を立ち上げていった時の、器の外側の輪郭線。 口縁の表情。雰囲気。 内側からの膨らみ感。 ろくろ目の有無や多少。 うるさくなく、でも自然な手の跡は残したい。 手仕事の跡やしるしをどれくらい残すのか ーそして、自分の腕の問題と重力で完全な円柱はできない、というのが前提で。。 自分が何を良いと思うのか、美しいと思うのか。 私は、揺らいでいたり、ゆがんでいる器がけっこう好きだ。 作

          陶芸制作日誌4 ろくろの線

          陶芸制作日誌3 磁器の皿というか鉢2

          削り終わる。 リムの幅バラつきあり。写真よく見るとわかる。 個別のサイズの少しのバラつきは許容範囲と考えている。 機械的にならず、ひとつひとつ、ろくろをひくときに何かしら気付きを得ながら作りたい。違いを面白がりたい。 甘いだろうか? 完全に揃えようとすると、サイズを同じにするために口縁を切る場合もでる。 口縁にその器の表情が出ると思うので、切って均一にしたくない。 同じ理由でなめし皮も使わない。 (しかし、揃えてほしいとオーダーが入ればがんばります(^^;

          陶芸制作日誌3 磁器の皿というか鉢2

          陶芸制作日誌2 磁器の皿

          磁器の皿をろくろで引いてみた。 ろくろ引きした後の、削る前の形はこんなふう。 ろくろでひいた直後は柔らかいので削れない。 乾燥して固くなってから削り始める。 乾燥しすぎると、固くて大変。最悪破棄(再生土へ)。 ひっくり返して、下部を削る。 高台を作る。 できました。 皿(鉢?)っぽくなった。 削りに失敗。底を削りすぎて貫通してしまった。 6寸(18㎝)の皿を作るとして、ろくろ成形時は21~22㎝で作る。 乾燥・焼成で縮むので。

          陶芸制作日誌2 磁器の皿

          陶芸制作日誌1 酒器の片口

          片口をいままで作ったことがないので、出来上がりをイメージしきれない。 使いやすく、液体(お酒)のキレがよく、(もちろん)見た目の良いもの。 注ぎ口の大きさを決めるのに手が止まる。 見た目は小さい注ぎ口が好みだが、機能的にはどうだろう? 乾燥が進んだボディに注ぎ口を後付けするので、うまく付かずヒビが入ったものも・・・。破棄。 ひとつひとつの注ぎ口のカタチと大きさがけっこう違うな。 焼き上がったら、どんな感じで注げるだろう? 水切れ、尻漏れはしないか。すごく注ぎ

          陶芸制作日誌1 酒器の片口