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能楽堂につれてって

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能楽鑑賞ビギナーの筆者が、もっと能楽のファンの仲間をふやしたくて、その魅力を紹介します。
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2020年11月の記事一覧

能面のふしぎ

能楽の一番の特徴は仮面劇であることだと思いますが、この能面がまことに不思議なものです。能楽の世界では、能面のことを「面(おもて)」というそうです。もちろん面を付けずに(「直面=ひためん」といいます)演じる役柄もありますが、多くの主役(シテといいます)は面をつけて演じられます。この面を味わうのも、能楽を観る面白さだと思います。 能面は室町時代から江戸時代のはじめまでに基本型が六十種完成し、現在では二百種類もあるとか。その能面には、造形物として様々な工夫が凝らされています。