故郷

愁に満ちた瞳で
眺めていたあの空の色。

今から思えば懐かしく
閉ざされた断片的な記憶。

「自由じゃない」と
思い込むのは簡単で

「自分を解放するのは困難だ」と
思い込むのも簡単だった。

自分が望んでいない日々を
過ごすほど残された時間は
長くなくて

心から思えるような
「安らぎ」という空間は

生まれ育った場所にも

嫁いだ場所にもないんだと実感した。

『ふるさと』って
別にひとつじゃなくてもいいよね。

それなら私はまだ、
探してる最中なのかもしれない。

さまざまな人と出逢い

いろんな別れを経験して

たくさんの想い出を紡ぎながら

きっといつか出逢えるかな〜って

あまり期待し過ぎず

今を生きてくしかないな。