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ビザ申請をプロに任せた方がいい理由

ちょうど、去年の今頃でしたが
在留特別許可の相談に来られた方がいらっしゃいました。
在留特別許可というのは
オーバーステイなどで日本に不法に滞在している外国人に対して
特別な事情を考慮して日本での在留を特別に認めてくれるという制度です。
なんでも、入管的にはオフィシャルにはそんな制度ない、
なんて態度をとるような職員もいるとかいないとか。
いずれにしても、正規の手続きではないため、
許可をしてくれないからと言って
文句を言う筋合いのものではない、
そんな感じみたいです。

そんな在留特別許可なんですが、
知る人ぞ知る、というか結構有名な話があって、
それは、
日本人と結婚している場合、
許可が出る可能性が高い、という事実です。
実は、僕自身もそれは感じていてて、
今までに何度か手続きに携わっているんですが、
いずれも許可をもらえてるんですよね。

ちなみに、オーバーステイの人が入管に出頭すると
基本的にはすぐに本国にお帰りの手続きとなります。
その時に帰りたくない場合に、在留特別許可を申し立てるんですが、
通常だと、いわゆる強制送還になると、
5年間、リピートの場合は10年間、再入国できなくなるところ、
単にオーバーステイしているだけの人だったら
出国命令制度というのを使って即時出国すると、
1年たったらすぐに戻ってこれるんです。
逆に、在留特別許可を申し立てて、
許可をもらうことができなかったら、
それこそ強制送還となって
最低5年間はグッバイという羽目になります。
実は在留特別許可はいいようで、
かなりリスクが高い方法なんです。
中国語では黒転白っていうらしいですが、
もともと違法な状態ですので、適法な状態に転換するには
それなりの理由が必要です。
なので、安易に在留特別許可に頼ると、
かえって本人に不利益になるんですよね。
なので、僕はなるべく出国命令を得て出国して、
1年後に再来日する方を勧める様にしています。
ただ、オーバーステイしている外国人は、
帰った方がいいと言ってもすんなり応じないんですよね(^^;
頭ではわかってるんでしょうが、
再来日できなかったら困ると言って
なかなか応じてもらえません。

上述の人も、日本人の旦那さんとすでに3年くらい日本で生活していて、
今更本国に戻るのは嫌だといていって、
在留特別許可の申し出を希望されていました。
僕もご本人たちの強い意向でしたので、
まずは在留特別許可の申し出を行おうと思い、
書類を整えてご本人たちとともに入管に出頭しました。
でも、申請しても許可がおりないと、
それこそ5年間は入国できなくなること、
在留特別許可の申し出を行っても、
オーバーステイであることに変わりはないので、
警察に捕まってしまうこともありうること、
などなど、脅かされた?のか、
どうしようか迷いはじめてきました。
そこで、僕は改めて
入管の人が帰った方がいいとアドバイスしてくれているから、
そのアドバイス通りにした方がいいと助言しました。
そのため、最終的には、
泣く泣く帰る気になってくれました。

それでも、なんだかんだで1年はあっという間で、
いよいよ奥さんの呼び寄せ申請の手続きを行う時期がやってきました。
もし在留特別許可を申し立てて、
それが不許可になっていたら、
今から本国に強制送還され、
それから5年間はさようならだったかもしれません。
急がば回れとはよく言ったもので、
結局その方が早いんですよね。
目先のことばかり考える人や、
どこから仕入れたかわからない怪しげな情報を信じる人は、
軽い気持ちで在留特別許可を勧めるかもしれません。
悪徳業者ほど、勧めてくると思います。
でも、優良業者は基本的に在留特別許可が
危険な賭けだということを知っています。
ネットや噂に振り回されないで、
きちんとしたプロに相談した方が、
たとえある程度費用が掛かったとしても
いい結果につながると思います(^O^)

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