表現力
2年 馬見塚武蔵
中央大学サッカー部、この集団の一員として日々過ごせているだけで満足している自分がいる。
ふとそんなことを考える機会が最近増えてきたように感じる。それでもこの状況をひっくり返せない、ひっくり返そうとしないまま今日の練習も終わる。このままでは時間だけが過ぎていく。大学4年間があっという間だったとは思いたくない。容易でないことは分かっているが、変わるための努力をしなければ上には上がれない。
この集団の中でどのようになりたいか?
「自分がいることで1+1が2を大きく上回る関係を築き上げることのできる人間になりたい」
今の自分は弱い。積極的に自分を表現しようとする姿勢が明らかに足りない。
それは何故なのか考えた結果、勝手に自分の価値、自分の立ち位置を決めてしまっているからであるという答えに至った。今置かれている現状を理解することは大切であるが、その現状は周りが決めることであって、絶対に自分自身で決めてはいけないものであると思う。周りとの間に必要ない壁を作ってしまったことが今の弱さを生み出してしまったのではないか。だからこそ、この目標を掲げる。ピッチ内外問わず、不可欠な存在だと感じてもらえるような人にならなければいけない。
日本全国から集まった様々な個性を持つ人が揃う集団の中で、思うように自分を表現できていないことに対して、悔しいというのが率直な気持ちだ。そんな簡単なことが何故できない、とも思う。しかし、今の自分にとってその一歩を踏みだす勇気が必要であることには間違いない。
サッカー選手として、悔しいという感情を忘れては成長できないし、悔しさがあるから目指すものが生まれる。今までのサッカー人生でもそういう経験を何度もしてきた。
環境は自分達にチャンスやヒントを与えてくれるだけで、決して何も変えてくれない。何かを変えるためには行動に起こさないといけない。
今の自分を変えるために、表現する努力を怠らない大切さに気付けて良かった。
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