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『2』に成れなかった自分

日頃より弊部を応援していただき誠にありがとうございます。今回部員ブログを担当する水戸商業高校出身・商学部経営学科、学連4年の小林祥吾です。最後の部員ブログはフリーテーマということなので、部員だけでなく同じ境遇で悩む学連の皆に向けて書いていこうと思います。

まず初めに『2:6:2の法則』という言葉はご存知でしょうか。これは集団の上位2割が全体の8割を生み出すという傾向を指した『パレートの法則』から派生して生まれた考え方です。わかりやすく表すと、一般的な組織は上位2割の働き者、6割の普通に働く人、2割の怠け者に分かれる傾向が高いということです。

説明はさておき、私はサッカー部という組織だけではなく関東リーグ所属の24大学+αの学生で構成された関東大学サッカー連盟(通称:学連)にも属しています。活動の7〜8割はサッカー部ではなく、この学連が占めているという特殊な立場にいます。そしてその学連という組織において、私は上位2割を目指すことに諦め・逃げ出し、自ら6割以下に留まることを選択した人間です。

昨年のブログでも少し触れましたが、私には2年生の終わりに一度人の上に立つことを決心した過去があります。しかし、組織に対する不信感や不満・自身の進路との乖離といった様々な要因から、自分の身を削ってまで取り組む価値は学連には無いと判断をし、その役割を放棄しました。それからは、同期に対する後ろめたい気持ちを抱えながらも学連としての最低限の仕事をこなし、日々耐え忍ぶような気持ちで毎日を過ごしていました。けれども、部に対する責任感と変なプライドから辞めることはできず、ズルズルと引退を迎える時期に来てしまいました。

そんな中、先日学連内で学年ミーティングが行われ、『4年生として何を残せるのか、残り数ヶ月でどんな影響を下級生に与えられるか』について考える機会がありました。そこで私の頭に浮かんだことは、『自分の手の届く範囲で構わないから、1つでもポジティブな影響を与える』ということでした。学連にはサッカーが大好きで仕事にしたいと思っている人・所属チームのために頑張ろうとする人・チーム事情で強制的に加入した人といった様々な学生が混在しています。

そんな後輩達に私ができることは、実務の引き継ぎだけでなく、学連の中で壊れず、自分を見失わず、如何に上手く付き合っていくか実体験を元に伝えていくことなのでは無いかと思いました。私は学連という一つの社会の中で『逃げる』という選択をしましたが、この決断に後悔は感じていません。その結果、今の自分には盲目的にサッカーを仕事にすることはミスマッチであると気づくことができ、それと同時に新たな方向性を模索する時間を設けることができました。

学連に入ってくる人達は人一倍真面目で責任感が強く、何かを切り捨てるということに対して抵抗があると思います。なので、かつての自分と同じような境遇でもがき苦しんでいる人がいれば、このブログが何かを決心するきっかけになれば幸いです。

長くなりましたが、最後に部員ブログでありながらサッカー部に対することを全く書いていなかったことに気づいたので少しだけ話して締めたいと思います。

リーグ戦最終節、1部昇格を決めた瞬間に立ち会えることを心から楽しみにしています。その中心に多くの4年生がいれば尚嬉しいです。選手として結果に貢献することはできませんが、みんなが最後まで不自由なくプレーできるよう自分にできる最大限のサポートをしていきます。

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