中国赴任が決まるまで②

前回はエントリーから選考通過したところまでを書いたので、その続きです。

2021年1月の選考通過連絡の時点で早くても赴任は10月ということが分かりました。
ところが選考通過連絡の後、人事からの音沙汰はないまま4月に会社の新年度がスタート。人事の担当者と所属長以外には一切他言無用だったので、誰にも中国赴任の可能性があることを言えないまま本当に行けるのか、という不安な気持ちを抱えて仕事をする数ヶ月でした。
状況が動き出したのは7月に入ってから。本格的にビザ取得のための諸手続きを始めるとの連絡が入り、人事担当者はちゃんと覚えていてくれたのかと内心ほっとしました。

すでに働かれている方はご存知のことと思いますが、中国でビザを取るには他の国よりも多くの手続きが必要です。中でも一番緊張したのは神奈川県警察本部に犯罪経歴証明なるものを申請しに行った時です。
初めて入る県警本部の中は思いの外綺麗で、民間の大企業の本社ビルみたいな感じでした。中で働いている人も制服よりスーツを着ている人のほうが多かったです。
受付に行くと鑑識課に進んでくださいと言われ、「本当に鑑識課とかあるんだ」と少しうきうきしながら向かいました。手続き自体は住民票などの書類提出と全部の指の指紋を取るだけで終了し、20分もかからなかったと思います。

そんなこんなで比較的順調に準備を進めていたところに再度人事から連絡が。
米中の微妙な関係悪化が理由で中国側で招聘状発行が止まっているとのこと。
招聘状はビザ申請に絶対に必要な書類なので、これがないと他がどんなに順調でも次のステップには進めません。
人事からは10月渡航も厳しいかもしれない、そうなると次のタイミングは2022年4月になってしまうと言われ、モチベーションはかなり落ちてしまいました。

そこから1ヶ月ほど過ぎた8月中旬、どうも招聘状発行がぬるっと再開しているらしいとの情報が担当者の耳に入ったそうで、再度10月渡航説が濃厚に。
勝手に10月は無理そうだなと決め込んでいたので、慌てて部屋の解約や仕事の引き継ぎなどに取り掛かり、1.5ヵ月後の現在、中国にて隔離生活中というかなり慌ただしい準備期間を過ごしました。

とはいうものの、煩雑なビザ取得手続きなどは本人による申請が必要な部分以外は会社の人事・労務担当が代行してくれたので本当にありがたかったです、、
また、あくまで研修の名目で海外勤務を経験させてくれる会社にも感謝しなければと感じています(笑)

実は私にとって比較的長期での海外生活はこれが2度目です。1度目は大学生の時にフランスで1年間の留学を経験しました。
今後書くかもしれませんが、この留学は正直苦い経験として記憶されています。
それもあって、今回の中国研修はリベンジになるといいなと個人的に考えているところです!

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