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Chennai Express

チェンナイエクスプレスは2013年に公開されたヒンディー語の映画。インド南部の州タミルナードゥを舞台にしているため、タミル語も使用されている。主演はシャールク・カーン、ヒロインにディーピカ・パドゥコーンというボリウッドのスターがそれぞれ起用された。

あらすじ

ラフルはムンバイに住む40歳の独身男性。祖父と共に暮らしていたが100歳でなくなってしまう。祖母の要望で祖父の遺灰を南部タミルナドゥ州のラーメーシュワムの海に流すことに。ラフルは南部に向かうチェンナイエクスプレスをすぐに下車して友人とゴアに旅行にいく予定だったが思わぬトラブルに巻き込まれていくのであった。

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ボリウッドと見せかけたインド南部の映画

あまり深く考えず、いわゆるインドっぽいインド映画を観たい人にはぴったりの映画だろう。主演とヒロインを務める二人は完全にボリウッドで活躍する俳優/女優だが、ストーリーや演出は勢い任せの南部映画だと思っている。例えば一人が何十人も相手をしたり、そしてヒーローがパンチすると数メートル敵が吹っ飛んだり。こうした大げさなアクションはボリウッド映画にはあまり観られず、テルグ語や特にタミル語の映画によくあることで映画館では現地の観客が喜んで奇声をあげる。そうした雰囲気にぴったりのとても「インドっぽい」と思われるような映画である。

ヒンディー語とタミル語をミックスしたセリフ

ラフルはチェンナイエクスプレスの中で巻き込まれた事件によって南インドでの家族抗争に巻き込まれるのだが、そのためヒロインのミーナーの家族が話しているのはヒンディー語ではなくタミル語である。英語の字幕ではそうした言語の違いがわかりにくいので笑いどころが伝わってこない。しかし、ムンバイに住むラフルがタミル語がわからずに混乱し、誤解する様子はとても可笑しい。私のオフィスでもタミル語を理解できない北インド出身の同僚が日々の生活で苦労しているので割と日常でも起こりうる状況ではある。

綺麗なタミルナードゥの景色

多くの有名なボリウッドの映画はデリーやムンバイ、時には北東の地域を舞台としているのでタミルナドゥを舞台にしている映画は珍しいと思った。特にタミルナドゥは南部が特に山や海の景色が綺麗なのでそういったところが映画のシーンから垣間見れるのもこの映画の見所。ストーリーもざっくりとしたものなので考えすぎず、リラックスして観ていただきたい。

予告編ビデオ


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