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Calendar Girls

カレンダーガールズはインドの芸能界のリアルを描き出した映画。2015年に公開されたヒンディー語映画で、監督を務めたMadhur Bhandarkarによると「75%が事実で25%がフィクション」だという。

あらすじ

カレンダーガールズとはインド芸能界への登竜門。毎年インドやパキスタンから5人の美女たちが選ばれ、国内で権威のあるカレンダーに掲載される。華やかな芸能界を志す多くの女性の夢でありこの年も各地から選出された5人の女性が撮影のためにムンバイへやってきた。それからというもの、それぞれがパーティーや芸能界の仕事を通して各業界の著名人との交友を広げていき別々の道で夢を追い求めていくのであった。しかし、そこにはインド芸能界の光もあれば闇もあり彼女らの人生を大きく左右していく。

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共通のスタートライン

作品の冒頭は夢と希望に満ちたカレンダーガールズたちを華やかに映し出す。それぞれがそれぞれ別々の地域出身で異なる背景を持つことは勿論だが、芸能界に身を置いたことがない5人の女性たちは横一線のスタートラインに並んだ状態である。とても個性的な女性たちで、カレンダーガールズという権威のあるキャンペーンに選ばれて将来にどういったキャリアを進みたいのかという目標も違った理想を持っている。この5人の人生の物語が同時並行して進んでいくが、切り替えが非常にうまくて話が途切れているように思わせない展開の構成が素晴らしい。

各々の夢と選択肢

冒頭の華やかな撮影シーンから打って変わって、カレンダーガールズたちはそれぞれのキャリアを歩み始める。メンバーには別々のオファーがあり、芸能界の明るい光の部分にあることもあれば闇に触れることもある。選ばれた当初は想像もしなかったような荒波に翻弄されながらも自らの選択した道をそれぞれが進んでいく。厳しいインドの芸能界に挑戦した結果ハッピーエンドが待っているのか、それともバッドエンドなのか。目まぐるしく変わっていく展開に話の筋を見失わないように皆さんには注意していただきたい。

予告編リンク


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