Sultan
Sultanは2016年に公開されたヒンディー語の映画。主演はサルマン・カーンが務めた。全世界の興行収入は100億円を超え、インド映画史上最も成功した作品の一つ。
あらすじ
スルタンはインドのハリヤナ州の小さな町に住む中年の男性。かつてレスリングの金メダリストであったが今は静かに一人で暮らしていた。アカシュは新しい異種格闘技リーグの創設者として準備に明け暮れていた。そんな時、リーグの人気獲得のためにスルタンにオファーすることを尊敬する父親から提案される。ハリヤナ州にてスルタンに直接オファーするも「すでに引退した」と断り続けるのだった。諦めきれないアカシュはスルタンの友人であるゴヴィンドから引退の理由を聞かされる。
二部構成となっている物語
本作品は約3時間ほどと長めの作品になっているが、内容を大きく分けると二つに別れている。前半部分はスルタンがどのようにしてレスリングと出会い、チャンピオンになり、引退してしまったのか。後半部分は異種格闘技リーグへの挑戦。終わってみればあっという間と思えるほど物語に引き込まれていくはず。
名誉が人を変える
あらすじにおいて言及したように、スルタンはレスリングのチャンピオンまで上り詰める。しかし、チャンピオンになったことで周りの反応やスルタンに対する扱い方が劇的に変化したことで自分の気づかないところで驕りが生まれることになる。その結果招いた悲劇が引退への理由に直結するのだが、このような人間の変化は現実世界にも見受けられるような気もする。
中年男性の挑戦
一度レスリングを引退した身。そして決して若いとは言えない年齢と大きく膨らんだお腹。スルタンは人生の一大決心をして異種格闘技リーグに挑戦するのだが、この無謀にも思えるような挑戦のために血の滲むような努力をする姿にロッキーのような熱さを感じる。様々な格闘技の種目の若きチャンピオンたちを前にどのように戦っていくのかに注目していただきたい。