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Swades(Our Country)

Swadesは2004年に公開されたヒンディー語映画。シャールク・カーンが主演を務めた。ストーリーは実際の海外に住むインド人がインドに帰る決心をした物語に基づいてるそう。上映時間は3時間23分。

あらすじ

モハンはインド出身のアメリカNASAで働く研究者。幼少期をインドで過ごし、両親を幼くして亡くしたためカヴェリおばさんという女性が母親のように育ててくれた。モハンはカヴェリおばさんをアメリカに連れてくるために休暇をとって故郷を訪れるが、自分のルーツであるインドの村の現状を目の当たりにする。

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海外を生活の拠点にするインド人

モハンのように海外を生活の拠点としているインド人をNRI(Non-Resident Indian)という。インドでの待遇や研究環境が恵まれていないことから優秀なインド人はアメリカやヨーロッパに住む人が多くいる。本作のモハンもそのような人物を描いており、NASAで活躍する研究者という設定である。海外で生活しているといっても自分のルーツはインドにあり、休暇を取得してインドに行く決心をする。現在海外に生活している方々が観ると日本に帰りたくなってしまうかもしれないので要注意。

村の伝統的な文化

インドの村でカヴェリおばさんと再会を果たすが、それと同時にインドの村が抱える問題の数々が浮かび上がる。宗教やカーストによって人々の立場が決められるため限られた収入しか得られない職業しか得れべなかったりする。そして職業を織工から農家になろうとしても既得権益をもつ人々から嫌がらせを受けて結局満足のいく収入を得ることができない。結果的に子供達に満足のいく教育を受けさせることができずに貧困から脱却することができない。そうした問題点が本作品の物語を通して知ることができる。

女性の社会的立場

ギータはモハンの幼馴染で村で教師をしている。村が抱える様々な問題を教育の立場から変えていこうとしている。そんなギータもインドの結婚適齢期であるためにカヴェリおばさんの計らいでお見合いをすることに。そして実際に話してみると、男性側はこの村を離れて自分の村で一緒に生活してほしいと。そしてギータは自分の教育に対する思いを伝えても「女性は結婚して家事に専念するべき」という考えをもつ人々には理解してもらえない。本作は2004年の村での物語だが、こうした価値観は現在の都市部でも色濃く残っている。

予告編ビデオ


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