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嫌いな人(徒然草第76段〜78段)

76段

世間の信望を集める権力者の家に祝い事や、
悲しいことがあって多くの人が出入りすることがありますが
そんな中に遁世僧が中に混じっていて
案内をしてもらうために入り口に佇んでいることがあります。
なんとも見苦しいものですね。
どんなことがあっても法師は一般の人とは
ある程度の距離を置いておいた方が良いでしょう。

77段
世の中にある話のタネに口を挟むべきでない人がやけに詳しく
アーダコーダ言いまくっているのも感心しません。
片田舎の遁世僧は特にひどいもんで、見ず知らずの人の身の上話やスキャンダルを
根掘り葉掘り調べ回って
「この人はキモいほどよく知ってるな。。。」
と思うほど人々に言いまくってるからタチが悪い。

78段
最近のブームを言い広めるのも感心しません。
世の中の人がみんな知ってしまうまで知らない顔をしている方が奥ゆかしい。
グループに新しい人が入ってるのに、古参のメンバーが新人さんそっちのけで
自分達の合言葉や業界用語で話をしてて、時には、目配せをして笑ったりする。
そういう、新人さんを嫌な気持ちにさせる人は
世間を知らない教養のない人がよくやることだ。

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