Shunsuke Akutagawa

Shunsuke Akutagawa

最近の記事

発酵と里

無意識=自然 意識=不自然(テクノロジー) を前提とした、私が食べたい オイシイの考察。 素材から味を抽出し、掛け合わせる事で作る料理は非常に美味と思わせる。それらはテクノロジー、料理人としての腕、知識と経験、人間の欲求が作り出す芸術だと考える。 (ここで言う知識とは、素材や天候など、自然から学んだ情報。) レシピや意図的に提示された調理法を用い、自然界から持ちこまれた素材を、都市界の芸術として作り出す事が、食べ手と作り手双方における幸せや都市型人間の本質と捉える。

    • 発酵と僕⑤

      くさーきはミドリ!! 花は咲き誇り、色とりどり!! 四季はまた巡り、小春日和。 微生物は一体何色なんだろうか。 人間と同じ様に肌の色の違いはあるのだろうか。 色にも沢山の種類がある。 赤や黄色、ミドリに青、オレンジや藍色、紫。 その中に更に細かく、色の違いがある。 微生物は光の三原色を認識するタンパク質を持っている。 彼等は光を見て、光の元に集まり光合成し、 自分達のコロニーを増殖させていく。 そして、光を判断する微生物も、その光の種類、 色によって存在する事を発信し

      • 発酵と僕④

        宇宙からみた人間。 人間からみた微生物。 宇宙は大きい。 そして遠い。 仏教で言えば 宇宙は無いのかもしれないし あるのかもしれない。 微生物もいるのかもしれないしいないのかもしれない。 キリストは神の化身かもしれないし、そうじゃないのかもしれない。 確かそうだった気がするとか、発酵と熟成、曖昧なものはこの世の中に沢山ある。 曖昧なアイノマニマニなんて歌もある。 微生物も特に曖昧な存在だ。 学説的には名前があって呼ばれてるが、タダの記号で、表記でしかない。 実際、目には

        • 発酵と僕③

          発酵について③ 微生物は喋る。 微生物は目に見えない。でも確かに存在している。 僕等は普段、心臓を見る事は無いし、意識して心臓の鼓動を聞く事も少ない。それでも心臓の鼓動と共に生活をする。 意識的に心臓の音を聴かない限りは、鼓動を聞く事無く日々は過ぎて行き、自分の鼓動を聴く事無く生活していく。 生きようとする身体があって、意識しない脳味噌と魂があるだけで、同じ脳味噌を使ってるのに、それらの情報はただ漠然と過ぎていく。 それでも心臓は動いていて、生きている。 目視出来る事と

          発酵と僕②

          発酵について② 僕も含め言えるが、発酵の原体験は人それぞれなのだろう。 僕はたまたま弁当に入っていた父の創作物が原体験として残っているが、お味噌汁であったり、 コーヒーやキムチ、パンにザワークラウト、日本酒、ワイン、お茶など様々な発酵食品、飲料がある。 いつそれに出会い、なぜ、それに引きつけられたかのストーリーも様々だ。 赤ちゃんも母乳からの影響で強い発酵状態にあると言われている。 母乳に含まれる栄養が作用して、現代の気候風土、地球環境に適応出来る身体へと育っていくみた

          発酵と僕

          僕が発酵を知ったのは、父の影響からでした。 幼いと言っても中学に上がるかそれ位の時期に お弁当に良く実験的なメニューが並ぶ様になり タダ単純になんだこれ?何か良く分からない食べ物?がある。これは一体何を目的にここに詰め込まれているんだろうと不思議さと、 偉大な父が作ってくれた、他の人のお弁当にはまず入ってないであろう優越感が当時の僕のお弁当の中には存在していた。 時にはあいつの弁当からは変な匂いがすると言われ、一緒にご飯を食べて貰えない事もあった。 中学生位の僕、家族はそ