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①花嫁のドレス【試着編2/2】

【フィッティングルーム】部屋に入るとまずはドレスインナーにお着替えいただきます。ほとんどドレスショップ側でインナーを用意しているので自身では持ち込まなくて大丈夫です。インナーが違うだけでそんなに変わるのか。はい、変ります。元々ドレスは「洋服」西洋人の体型に合うように作られてきました。日本人の体型はドレスを着るためには恵まれていない体型の方が多いので(私も含め)インナーで無理なく体を補正していきます。

ドレスインナーを購入する際の注意ですが、ドレスが決まってから購入する順番で間に合います。慌てて購入すると、もしドレスが変わってしまった時にドレスから見えてしまうものもあるので注意してください。また、今は色々なメーカーから「ドレスインナー」と謳った商品が販売されています。その中には補正なんて一ミリもできていないただ形だけ真似た粗悪品も含まれています。実際にインナーをお持ち込みのご新婦様がお店のインナーの時は入っていたドレスが入らなくなったり、試着中に貧血を起こしてしまうなどトラブルがありました。高価な買い物になるので慎重に選びましょう。セモアブライダルやブルームあたりは高額ではありますが個人的に信頼できるブランドかと思います。

インナーを着終わったらドレスをスタイリストが着させてくれます。生地が繊細なものになるので特に動かずされるがままでOKです。そのあとショップによっては髪型を整えてくれたり、ジュエリーや小物をつけてくれます。

準備ができたら全身チェックです!1着目のドレスは特に素敵に感じると思います。その感動を覚えておいてください。当日のゲストのみなさまがご新婦様を見た時に感じる感想がこの時感じているものと近いのです。どう見られたいか、自身でどう感じるかしっかり目に焼き付けてください。また、2着を着ると印象は塗り替えられてしまうので、しっかり写真にも残しましょう。「前・横・後ろ・上半身のUP」ここを同じ角度からドレスごとに撮っておくことをおすすめします。

ベールを試着時につけてくれる衣装室もあります。ベールは当日挙式の最中のみ使用するアイテムなので、外した後の披露宴での姿もチェックしておきましょう。特にビスチェのデザインは方が全て見えるので印象が大きく変ります。胸元が変に浮いていないか、お辞儀した際にインナーは見えないかなども気にすると良いです。スタイリストも当日の写真にインナーが見えてしまっていたり、ドレスが下がってしまうトラブルがないように、ドレスが決定した後に補正を入れます。ですが、ドレス選びの際にサイズ感が明らかに違うものの場合は要検討した方が良いでしょう。ドレスは気に入ったシルエットも大事ですが、それと同じくらいサイズ感があっているかも大切です。

衣装のお直しを承っているショップでは、ドレスの脇のあたりで詰めたり、編み上げの幅を均等にできるように中ゴムを縫ったりしています。挙式の1週間前を目安に行われる最終フィッティングでは、体にドレスがフィットするように細かくスタイリストがお見計らいをします。ですので、ダイエットなどを検討されている方は、挙式1週間前までが期限です。それ以降に急激に痩せてしまった場合当日ドレスがずり落ちるなんてアクシデントに繋がりますのでご注意ください。

ドレスショップによりますが、用意しているサイズは7号〜11号が主流です。それ以外のサイズ感の場合は予約時に申し出ておいた方がたくさんの選択肢の中から選ぶことができるよう手配してくれることが多いです。メーカーが保管しているサイズで3号〜40号あたりまで確かあったかと思います。極端なサイズですと数は少なくなりますがドレスショップ経由で問い合わせてみる価値はあります。

【クロージング】さて、その日の試着が終わりました。本当に気に入ったものがあれば契約をしても良いですし、いまいちピンと来なければ無理に契約する必要はありません。ここで注意したいのが「キャンセル無料期間」です。ショップによって様々で、契約日からキャンセル料がかかるところもあれば1週間無料のところもあります。ここが難しいところなのですが、気に入ったドレスを他の人に取られたくない、けど契約はなんか怖い。そうですね、高額の契約は躊躇してしまうのはわかります。ですので、しっかり書面でキャンセル無料期間を確認しましょう。試着の取り方も工夫次第でストレスなく進めることができます。空き状況にもよりますが同じ日にまとめたり、1週間のうちにまとめたり、自分のスケジュールに合わせて組んでみてください。あまりにもしつこく契約を勧めてくる場合は「今日は決めません」とはっきり言いましょう。逆に気に入って契約したけれどもう少しみたい場合、同ショップ内であれば決め変え無料のところが多いのでそれを利用して、次回予約を取ってみるのもお勧めです。

【担当変更】突然ですが担当変更についても触れておきます。ドレスショップ自体はラインナップも気に入っているけど、担当スタイリストと馬が合わない場合、無理に合わせなくて良いです。別のスタッフに変更したい旨を伝えていただければ大体はすぐに替えてくれます。話し方や雰囲気センスなど人それぞれタイプがあります。本来であればスタイリストがお客様ごとに合わせなければならない部分ですので申し訳ないのですが、試着開始から挙式1週間前のフィッティング、当日までの準備に関わる担当スタイリストに信頼を置けないようですと、不安なまま当日を迎えることになってしまいます。スタイリスト育成の為にもそういったお声は素直にお届けいただけるとありがたいものです。

次回は②新郎のタキシードのお話をさせていただければと思います。

ここまで読んでいただきましてありがとうございます。少しでも参考になれば幸いです。

<a href="https://www.photo-ac.com/profile/2376247">Nala.</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

ここまでお読み頂きありがとうございます。皆様からの期待に応えられるよう頑張ります!