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②新郎のタキシード【試着編】

タキシードのピックアップの際にスタイリストから「好みの色はありますか」と大体聞かれます。ハッキリと希望がある場合はここで伝えましょう。逆にない場合は、希望する価格帯を伝えた後に「オススメ」を聞いてください。タキシードの平均価格は12〜13万円ですがドレスと同じくピンキリです。価格はさほど素材が変わったものでなければ新作ほど高くなります。

まずはジャケットを羽織って鏡で顔映りを確認してみましょう。スーツと違い光沢感のある素材が多いので少し違和感があるかもしれませんが、ツヤ感があった方がドレッシーに見えますので是非チャレンジしてみてください。なかなか試着したいタキシードが決まらない時のオススメ3着をご紹介させて頂きます。

⑴定番の白・・・実は結婚式で今でもご新郎様に人気の色です。初めは恥ずかしがって白は無し、とされる方も実際に試着するとこちらに決定される方が多いです。また、集合写真を撮る時のことを想像しましょう。お二人ともが白の場合周りのゲストの方は白以外が多いので2人が主役と言うことが伝わりやすい絵が残せます。また、顔色も綺麗に見えますので迷ったら白を試着候補に入れてみてください。

⑵シャンパンゴールド・・・こちらは白はやっぱり苦手でと言う方に是非オススメしたい色です。日本人の肌色にとても馴染み柔らかい雰囲気に作れます。当日幸せの中微笑むその笑顔にぴったり寄り添ってくれるのがこのシャンパンゴールドだと思います。また、シャンパンゴールドは普段着では滅多にチョイスしない色なので特別感もしっかり演出できます。かなりのショプで取り扱いはあると思いますので、一度羽織ってみてください。

⑶やっぱり黒・・・個人的にやはり黒タキシードが好きなのでこちらも候補に入れて頂きたい。ベストの代わりにカマーバンドに変え、シャツもヒダシャツがカッコいいと思います(個人的な嗜好ですが。)なんだかんだ洋服好きな方ほど黒タキシードにご決定されている傾向があるなと感じていました。

(番外編)2着目のセレクトには少し遊びも入れて頂きたいと言うのがスタイリストとしてはあります。きちっとした挙式の後、ゲストの方との披露宴はお酒と美味しい食事のある空間に移ります。そこでは肩肘張らず少しラフな雰囲気を出していただくと、より楽しいひとときになるかと思います。そんな時間にオススメなのが、色物のタキシードです。ペールグレイッシュトーンの明るく淡い少し渋めな色合いのタキシードが最近発表されてきています。場も明るくなりますし、ご新婦様のお色直しドレスともコーディネートを楽しめるので是非こちらもご覧になってみてください。

もっと個性が欲しい場合は柄モノや、テーマ(ルパンなど)ごとに作成されたタキシードもありますので担当スタイリストにお店で保有しているか聞いてみましょう。

試着の際はシャツの腕のボタンはせずカフスを止めます。また、パンツにベルトはせず代わりにサスペンダーをします。蝶ネクタイとチーフを整えシューズを履いたら完成です。当日は胸元にブートニアをさします。

ブートニアには素敵なお話がありまして、ご新郎様が「結婚してください」と送った花束をブーケとし、そこから一輪「はい」と応える証にご新婦様から返事としてもらったものが由来となっています。なのでブーケと同じお花なのですね。ちょっとロマンチックで私はこのお話がとっても好きです。

脱線してしまいましたが、試着が終わったら上半身・正面・後ろ姿を写真に収めましょう。これも後から客観的に確認できるようにするためです。割とご新郎様の場合は3着ほどき終わったことに「俺はこれかな」とご決定される方が多いです。女性ほど悩まない傾向があるのかもしれません。

それでは次回は③列席衣装についてお話できればと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

ここまでお読み頂きありがとうございます。皆様からの期待に応えられるよう頑張ります!