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③列席衣装【黒留袖編】

新郎新婦の衣装を決めている間にだんだんと当日が近づいてきます。両親、兄弟姉妹の衣装の手配は進んでいますか。特にお母様は新郎新婦のお二人よりもそわそわしていることが多くあります。今の親御様世代の結婚式は、ご自身の結婚披露宴でお色直しの回数が多かったり、ケーキが身長の倍くらいまであったりとにかく豪華絢爛でした。その場でお母様方がお召しになられる黒留袖もご自前でお持ちの方が多かった時代です。現代は着物を着る文化自体なくなってきているで、留袖をお持ちでない又は持っているが婚礼に向いていない柄で着るものがない方が多くいらっしゃいます。そんな中大切なご子息お嬢様の結婚式で何を着ようかということを、新郎新婦が思っているよりも本人たちは悩んでいます。

私のいた衣装室ではご列席様の衣装も、実際にご試着頂き一緒にご用意させて頂いておりました。試着室の中でお話しいただくのは自分のお子様、つまり新郎新婦の事ばかりです。小さい時のお話から当日が楽しみで仕方がない事、一緒に試着にいらっしゃっている時には「中々会えないからこの後の食事が一番楽しみなの」なんておっしゃる方もいます。私はこの一言でなんだかジンとしてしまいます。

脱線しましたが実際何を選べば良いのか、まずは洋装か和装かを決めていただきます。これはご両家で揃えて頂いた方が良いです。いつの時点でもいいので話し合っておきましょう。又、特別な事情で両家の衣装が洋装和装が別になってしまう場合、それもお互いに把握しておいた方がトラブルが無くなります。通常、ゲストドレスよりも黒留袖の方が格が高いとされるので両家で格が異なることは出来れば避けていただきたいのです。

レンタル衣装ですと大体ドレスは3万円台〜、黒留袖は6、7万円台〜を目安に見ていただくと良いかと思います。ただ黒留袖は金糸が入っていたり豪華なものになると15万円程のものもあります。

洋装の場合は割とカジュアルな印象になります。動きやすいこととご自身でお着替え頂けるので準備が楽にできます。リゾートウェディングなどの方は洋装にされる場合が多いように思います。

和装の黒留袖が最近の結婚式でもお母様の衣装としては一般的です。柄は下半身にくるのでそこまで印象が変わらないと思われがちですがそんなことありません。黒の記事に咲く刺繍の花の数々、刺繍の入り方一つでもボリュームが出たり印象はガラッと変わります。小柄な方は小花柄、大柄な方は大柄ものが似合うとされています。確かに小柄な方が大柄をお召しいただくと、着付けた際に柄とのバランスが悪くなったり、その逆も同じことになります。又、色味も重要です。ぱっと見の印象で赤や朱色系のものは暖かみのある華やかなイメージに、寒色系のものはすっきりと、金糸メインのものは重厚感のかるイメージになります。その他、刺繍の柄一つとってもの婚礼に関わるおめでたい意味が込められていますので気になる方はぜひ調べてみてください。

帯はほとんどの場合、着物に合わせてショップの方でお見計らいで合うものをつけてくれます。もしそこもコーディネートしたい希望がある場合は申し出てみましょう。帯の柄も派手なものや大人しいもの様々です。カウンセリングシートにもし差し支えなければ年代も記入しておくと、帯を選ぶ際の参考にしているお店もあります。(私のショップでは迷った際に参考にさせて頂いておりました)

そのほかで気をつけていただきたいのは、着付け小物と搬入出方法です。会場によって必要な小物が異なります。提携店の場合こういった部分まで把握してフォローしてくれるので特にご自身たちで手配することはないかと思いますが、提携外の場合は確認しましょう。

最後にお母様にサプライズをしたい方へ。ミキモトからマザーズジュエリーがレンタルできるのはご存知ですか。ミニティアラのようか形のかんざしです。イミテーションとは違いダイヤモンドの輝きはとても繊細で美しいものです。当日に今までのありがとうを込めてプレゼントするのも喜ばれると思います。是非取り扱いのあるショップでしたらご覧になってみてください。

次回は③列席衣装【モーニング編】をお話しさせていただきます。

ここまで読んで頂きありがとうございます。少しでも参考になれば幸いです。

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